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韓国ドラマ「病院船」から(連載117)

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韓国ドラマ「病院船」から(連載117)




「病院船」第11話➡私に構わないで④




★★★


 ウジェとの食事をすませ、ウンジェは所定の医務室に戻った。モニタに映し出されている父親の病巣部位に目を凝らした。
 いろいろ思案を巡らしていると電話が鳴った。
「先輩…」
「検査記録を見たがこれは難しいな」
 ウンジェの表情は曇る。
「手術は可能だと思うのですが」
「ああ、手術できなくはない。だが難易度が高すぎる。トップ3の外科医でなきゃ無理だ。キム・ヨンギュ、イ・スンフン、あと1人はわかるな?」
「分かります」
「もう少し簡単なら俺がやるんだが…悪いな、ソン・ウンジェ。父を救ってくれたのに力になれず悪い」
「とんでもない。とても参考になりました」
「そう言ってくれて幸いだよ」
 友人の電話は切れた。
 ウンジェは目をつぶった。


★★★


 カン・ドンジュンは院長が朝早く出て来てるのを見て驚いた。
「ずいぶん早いですね」
「君の父親が緊急搬送されたとして、搬送先の院長が寝てたらどう思う?」
「ここで私の父親の話なんて、たとえ話は勘弁してください」
「ソン先生は何してる?」
「父親に付き添えと言っても聞かず―夜通し働いてました」
「それでも上司か」
「…!」
 キム・スグォンは声を荒げた。
「部下の管理をちゃんとせずに何やってるんだ」
 席を立って部屋を出ていく。
 歩き出してまもなく、ウンジェがエレベーターから降りて来る。目が合った。
「おお、ソン先生」
 ウンジェは頭を下げる。
「お父様は? これから病室へ行こうかと」
「お話があります」
 ウンジェは切り出した。
「今か?」
 ウンジェは頷く。
「分かった」
 キム・スグォンはウンジェを伴い部屋へ引き返した。
 


「手術室を貸してくれ?」
「はい」
「手術は誰がやるのだ?」
「私です」
 キム・スグォンはソファに腰をおろした。
「家族の手術をするなどありえない話だ」
「違法ではありません」
「胆道ガン、胆道ガンの手術だぞ。どれほど難しい手術か君も分かってるだろ」
「はい、分かってます」
「なのに執刀すると? 無理せずに他の医者を探しなさい」
「熟考した末の決断です」
「…!」
「ガンのステージが高く、位置も悪いため熟練の外科医でも成功率は30%です」

「それを承知で執刀するというのか?」
 ウンジェは頷いた。
 院長としてキム・スグォンは嘆息した。
「理由を聞かせてくれ」
「執刀に叶う適任者がいません。トップ3の外科医でなければ無理です」
「何とも傲慢だな。自分がトップだとでも?」
「トップ3が執刀できないので私がやるんです。父を、救うために」  
「誰だ」
「えっ?」とウンジェ。
「トップ3とは誰だ」
「セヨン病院のキム教授は外遊中で、イ・スンフン教授は肝臓ガンで闘病中です」
「…」
「それから…」
 ウンジェは次を答えるのにためらう。
 キム・スグォンはウンジェを見た。
「なぜ黙る。あと1人は誰だ」
「…」
「誰なんだ」
「ソウル、デハン病院の―キム・ドフン教授です」
「それで…」
「断られるかと考えます」
「どうして分かる?」
「理由は御存じのはずです」
「私が何を知ってるんだ」
「…」
「頼め」
「院長…」
「今すぐ、キム先生に会いに行け」
「…」
「土下座してでも助けてくれとたのむんだ」
 ウンジェは俯いた。
「できません」
「プライドのためか?」
「…」
「父親の命の方が大切だろ」
「失礼します」
 ウンジェは突然席を立った。丁重に頭を下げて出て行った。 



 キム・スグォン院長のアドバイスを拒んで出てきたものの、実はウンジェも迷っていた。
 ここの病院で父の手術を行うのは、下手したら院長の体面を汚すことになりかねない。ウンジェとしても望めるものならキム・ドフン教授の手を借りたい気持ちが強かったのだ。
 ウンジェは思案に沈みながら、白衣のポケットにある携帯の出し入れを繰り返した。





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