ワイルドバンチが今年も海の傍で行われました。
雨は大丈夫かなと思っていたがそんな心配は必要ないくらいの天気でした。
真夏の太陽の下、全国から人が集まっていました。
時折涼しげな海風が吹く中、それぞれが思い思いのスタイルで音楽を聴いていました。
夕方になり空の色がだんだんと昼の色から夜の色になって辺りが暗くなった頃ラストのRADが登場。
名残り惜しさを感じながら最後の曲になりました。
二日間の真夏の宴が終わり、最後に花火が上がりました。
花火を見て会場から駐車場に向かう途中、後ろの方を歩いていた一人の青年がフジファブリックの『若者のすべて』を歌い始めました。
【最後の花火に今年もなったな 何年経っても思い出してしまうな
最後の花火が終わったら僕らは変わるかな 同じ空を見上げているよ】
周囲にいた彼の友人達も歌い始めました。
彼達の歌声を聴いていたらちょっと泣きそうになりました。
歌詞がその時の気持ちにぴったりだったし、その日のフジファブリックのラストの曲がこの『若者のすべて』で、この曲を作った志村さんはもういないから、余計に泣きそうになったのかもしれません。
でも、志村さんの作った曲はずっと歌い継がれていくんだろうな。
毎年最後の花火を見るたびに『若者のすべて』を思い出すんだろうな。
そんなことを思って歩いていると駐車場に着きました。
何年経ってもこの日のことは忘れないと思います。