日々新化、ランニングする整形外科医

#ランニング #整形外科
マラソン3時間切りを目指す整形外科医の日常から想うことを中心に発信していきます。

秋のフルマラソン

2023-07-02 21:42:59 | ランニング

画像と本文は関係ありません。今日は暑かったですね。練習ランも暑くて参りました。

 

ところで秋のフルマラソンの目標は大田原マラソンに決めました。11月23日です。エントリーは済んでいます。それに向けてどう練習を重ねて行くかです。今の所フルマラソン3時間切りの実力はこれっぽっちもないと自覚しています。

 

 
目標を決めないと可能性は広がらないので決めて頑張るしかないです。個人的には思い入れのある大会なので今年復活してくれて嬉しいです。コースはもともと難易度高いですが、今年はさらに厳しくなりますが、個人的には嫌いではありません。この大会のベストは3時間4分。今はこのタイムすら厳しい気がしますが、何とかここでサブスリー(3時間切り)を達成したいです。
 
一般的に言えば速さそのものも、距離耐性も足りないので気持ちとしては足りないところだらけで焦ります。ですが昨年焦ってあまり良いことがなかったので季節に応じた練習を踏むのが良いと思っています。つまり今3時間切りが達成できそうな状態でも、もしその状態ならとっくに達成できているのだと思いますし、逆に足りないところが分からなくなるので目標設定が低すぎると言えます。足りないからこそ考えて足りる走りを身につけていく。今走り方を変えているからこそ足りないところの自覚を持って、改善のためにただ走るでなく良い走りを感覚から意識へと定着させていく作業が大切だと思っています。達成できない状況からどう戦略的に可能性を上げる事をやって行くかになります。
 
まず、前回スピード練習したので、もう一度スピード練習もしたいところで悩みますが、この暑い中でどれだけ距離を踏めるか、20Km過ぎの自分の状態を知っておくのをしたかったので敢えてこの暑い中で25~30Km位の距離を踏むことを試してみようと思いました。イメージは10Km×3で。途中の補給にカードだけもってコンビニよっていく方法でしばらくぶりに30kmコース走りました。
 
これだけの過酷な状況でも上半身の力みが出ないように走れるか?一番はここになるので、20Km過ぎてからの身体の感覚がどうかです。約1ヵ月前にハーフマラソンは試していますし、熱いのでペースは感覚に任せますがキロ5分位を粘れるかもあります。初めの12Kmは4分50秒位で走れて感覚も良かったと思います。次の9Kmも5分5~10秒位で走れたのでまあまあ良いです。いつもここで脚が辛くなっていますが、今日は暑さと呼吸のきつさはありますが脚は動く感じはしています。残りを5km、3Kmに分けましたが5分10~15秒で走れているので落ち込みも少なく比較的狙い通りに距離は踏めたと思います。
 
30Kmの壁という言葉がある通りこの先の厳しさはあると思いますが真夏のフルマラソンが目標でないので今日はちょうどよい限界まで追い込めました。先週弾丸日程等で疲れがありましたが現状の走りの定着は実感できたのではないかと思っています。まだ速さも距離もどちらも足りていませんが以前の走りがきつくても出にくい状況になっていると感じられました(多分ですが・・・)。
ちなみに9月24日に北秋田のウルトラマラソン50Kmも申し込みました。フルマラソンのための50Kmウルトラマラソンです。50Kmをどれだけ垂れずに走れるか、コース的にも100kmは上って下るですが50kmは下りメインのコースなので調整に良い大会だなと思いました。あとはその他の時期に何を入れるかですが大きい大会は良いですがハーフは走っておきたいと思っています。
 
それにしても今日も暑かったです。皆さんも暑い中、気を付けてお過ごしください!!。
 
 
 
 
 

正しい歩行とは?

2023-07-02 14:10:20 | 骨格

そもそも正しい歩行とは何でしょう?

 

答えはないかもしれません。前回動作の評価の話をしましたが、歩行という動作自体が関節可動域をそこまで出さなくてもできてしまうので自分の使いやすい方向に代償作用が起きているのではないかと思っています。私自身も勝手に得意な方だけ動かして一部を動かさないようにしていると思います。走る位大きく動かすと改善した方が良い部分も見た目に分かりやすくなると思います。ですから私見にはなりますが走動作のフェイズを歩行動作に落とし込んでも良いのではないかと思っています。ですから歩行動作でも明らかに改善すべきところが分かりやすい時はそもそも走ること自体難しくなっているかもしれません。逆に走動作の判断の難しいところは動きが速いので動作解析で一部を見にくいところです。

 

とにかく正しい歩行は敢えて言うならその人の関節の動く中心で動ける関節の数がどれだけ多いかではないでしょうか?関節もたくさんありますし、形もいろいろですのでどう動くべき関節であるかは形状に由来します。

 

以前からしつこくお話ししていた股関節は

こんな形をしていますが、形状的には球関節です。丸い受け皿に丸い骨頭がクルクル回る構造をしています。クルクル回るとは極端に言えば

こんな感じでとらえると、受け皿の中心でズレずに球体が回ることが関節に負荷をかけずに動けていることになります。ですが他の関節と共同して動く時、容易に中心からずれて動く可能性があります。意外と関節の中心で動くというのは難しいことが分かると思います。動きが小さければ多少ずれていても目立たなかったり、一部を極力動かさないで悪影響を最小限にできますが、本質的には中心で動いて、全体的な動きの中でバランスを取れて動いていることが一番無駄なく効率的に動いているのだと思います。

 

人によって球関節の回旋の大きさは異なると思います。それは骨格の特性によって異なっているのでしょうね。今回はここまでにしておきます。

 

 


運動療法の評価とは?

2023-07-01 14:00:24 | 日記

学会後で改めて思うのですが、運動療法が良い事をどう表現するかの難しさに改めて直面したと思います。

 
なぜなら基準となるものがほぼないからです。どういう動きが良いかという基準がないのです。ですから、動作に基準を作るべきですが、ここにも問題があります。動作自体が動いているので、基準を作りにくい事です。これに関しては医療の領域では限定する意味で歩行にする事である程度可能になります。
 
 
歩行の中の動きをどう分解するかですが、共通の局面を作らないといけません。その上でそれぞれの動作の局面を言葉を用いて分けるにはある程度の範囲が必要ですので動作の時期を分けて言います。期分けをするので期分けの範囲があります。その期分け、局面をフェイズと言います。どのように分けるかでどういう形が取れているか?ここで初めて良いか悪いかの議論が成り立ちます。ただそのフェイズもきちんと共通認識にされてない、現存の歩行分析のフェイズで議論が成り立つのかが問題としてあります。
 
一応歩行のフェイズでおそらく共通していると思われる項目です。ですが動作ですのでより細かく言った方が正しい議論がしやすいですが、まずはこのフェイズだけでも覚えていただけると嬉しいです。右足接地のみを見て言っていますが、フェイズとして述べる時議論するためには片脚の動きがどうなっているかで議論するしかないと思います。例えば跛行がある場合、右と左で動き方がかなり異なります。この際それぞれの脚の同じフェイズでの違いを見ないと歩行の改善策を見つけにくいと思います。
 
その上でどのフェイズでどういう形をとっているか?
 
ここでも難しさがあります。例えば右脚の初期接地(イニシャル コンタクト)の図ですがこの時足関節、膝関節、股関節の角度、重心の位置が微妙に異なるだけで動きが異なります。病的で明らかな場合は良いですがこの微妙な差をどちらが良くて悪いかは、数値化して言うことが難しいことです。
 
なぜそうなるのかはその個人の状態や個人個人での良いところの角度に差があり、どこが正しい角度というように数値化が難しいことです。ある程度この範囲内ということはできるのかもしれませんが、そもそもその人が正しく歩けているのか、もっとよく歩くことができていれば今が正しい数値ではないとも言えます。
 
採血データですと正常値がありますが歩行フェイズでの関節角度の正常値を求めようとするとある人にとっては正常値でもある人にとっては異常値みたいなことも生じてしまうのです。数字は比較して見やすい項目ですが、骨格運動自体が連鎖して動き、骨が200個位と多数あることからもその変量が多すぎるのが数字で表すことに難しさを生じさせています。ですから単純に良いか悪いかを言いにくいのだと思います。
 
難しい話になった所を最後まで読んでいただきありがとうございます。でもこれをどのように分かりやすく言ってしまうか?別の目線が必要だと感じました。
 

日本リハビリテーション医学会

2023-06-29 21:20:00 | 日記

今日は日本リハビリテーション医学会学術集会に行ってきました。とにかく初参加ですので、どんな感じか楽しみでした。前日入りして福岡泊まりました。仕事もあるので残念ながら1日だけの参加です。

 

とにかく今自分がしている運動療法の位置づけをどのように表現していくか?そのためリハビリテーション学会からの視点も必要になると思い、参加してきました。

 

1日だけですので真剣ですが、十分見切れたとは言えませんが、得るものはあったと思います。

 

表現に仕方は難しいですが、どう表現するか足りないところが少し認識できたように思います。

 

博多の夜の食事は馬肉専門店に行きました。



一部紹介です。なかなかのお店でした。大将とお話して楽しかったです。身体の困っている所もあって左半身が痛いのだと。ちょっと動作とストレッチ教えたらなるほどと喜んでいました。

 
途中現役のキックボクサーも来て一緒に身体のお話しして、行ってみて良かったと本当に思えるお店でした。
 
最後にラーメン🍜食べて。


久しぶりの福岡満喫です。

弾丸日程でしたがまた新たな事に取りかからないといけないなと思いました。

 
 

 


運動連鎖と正しい骨格運動とは?

2023-06-28 13:27:04 | 骨格

運動連鎖と正しい骨格運動の関係についてお話ししたいと思います。

 

運動を起こすためには筋肉が必要です。骨格は筋肉によって動くと言っても良いと思います。筋肉には起始、停止と骨のどの部分に付着しているかを分かる必要があります。見出し画像で出したように例えば下肢ですが、大まかにポイントとなる筋肉を赤で示しています。

 

そうなるとこの筋肉の引っ張り合いのバランスが崩れる時どうなっているか考えてみます。逆に骨格がどう動くかを見てもらうのも良いと思います。

例えば②と③が緩んでいると膝は伸びすぎて後ろに落ち込んでしまうバランスになると思います。2次元ですので少し無理がありますが反張した(伸びすぎた)膝になり、伸びすぎて曲がる時にぶつかる膝が想像できると思います。④の筋肉も働きにくくなります。

 

それでは②が緩んで③が硬くて短くなった場合どうなるでしょう。膝関節で大腿が前面に押し出されます。伸びにくくなった膝になり、最終的には曲がる時もぶつかって曲がりにくくなってしまう膝が想像できると思います。

 

膝のズレ方は病態によって異なりますが、足関節のズレはどちらの病態も前が開いて動きの支点が後ろに移動してしまっています。これは①が拘縮、短縮してしまっているからです。ここの病態は似ていても(2次元では)、この上の病態が違うと膝の変形も変わってきます。実は先日お話ししたO脚、X脚もこれが関わっています。ですから足関節前側が開いて支点が後ろに行っていると言っても実際は横方向には違う方向にずれています。あくまで図は2次元の話ですが膝関節は比較的2次元に動くので説明が成り立ちやすいです。

 

人の骨格は複雑に絡み合って動きます。骨格が先か筋肉が先かの問題はありますが、図から動きが繋がって骨格が崩れることは理解できる部分もあるのではないでしょうか?

 

ですから正しい骨格運動が出来ている時、正しい運動連鎖をしていると言え、運動連鎖が繋がっていく時、正しい骨格運動をしているといえるのです。どうでしょうか?少し分かりやすくなったと思っていただけたら幸いです。