夜中に何やら悲鳴らしきものが聞こえた。最初は時間が良く判ってなかったので、妹が深夜スリラーを大音量で観てるのかと思ったが･･･時計を見ると時間は4時。しかも外から聞こえる。近所の情緒不安定なお子さんかいなと耳を澄ませるが、どうも人間の声とも思えない。
窓を開け『うるせぇ～』と怒鳴るも、声は止まない。犬猫ではない何かが叫んでいる。悲鳴と暴れる音に加え、ジャバジャバと水音も聞こえる。どうもウチの庭の池らしい。河童は居らんはずだしなぁと、防寒着を着け、ドでかいライトを持って庭に出る。声は止んでいたが、池の中を照らすと２つの目が光った。
5cmほど溜まった水に、何やらニャンコよりデカそうなもんがへたっていた。ライトで照らすと明らかにアライグマ（笑）。『夜中に洗濯するな、ボケ』と言っても知らん顔してる。相変わらず固まったままだが、そのまま掴み挙げたら噛まれるのは必至。蒲団でも被せるか、いや、まずは竹竿で立たせてみよう。
竿を取りに戻ろうとしたら、茂みでガサガサ音がし出した。ライトを向けると壁際の木を登り、隣家に消えたトコだった。結局、何しに来たんだろう？ウン十年前なら庭に市の保護指定樹がある大きな家もあったが、今はマンションや公園になって野良クマが住めるようなとこは無いはず？だし。
部屋に戻り、ベッドに潜り込むが目は冴えたままで寝付けない。思い出すと、きょとんとした目が可笑しくて、そのまま夜明けを迎えてしまった。お蔭で、美人ママとの混浴は果たせないまま、初夢無しという結果に。うーん。大晦日はちゃんと除夜の鐘を撞いて煩悩を払ったはずなのに、しっかりと補充されてるな（笑）
↑ 残念ながら僕の撞いた所は撮ってないので、一緒に行った若者の写真。なんか、危なそうに見えるな。『兄ちゃん、早まったらアカン』と言いたくなるし（笑）
↑ では、誰が見ても鐘撞きに見える奴で。撞き手は某リズムの達人（笑）
