贔屓のミュージシャンが出るからと初めてのライブハウスに行ったことは多々ある。そこが気に入ってしつこく訪れるようになったトコがあれば、二度と行こうと思わなくなったトコもある。比率で言うと行くようになった店が圧倒的に多いと思う。どこかのボケで辞めた大臣と違い、自分が行った店位は覚えているのでまず間違いはない。
それとは別に店そのものに行ってみたかったというトコも存在した。高円寺の次郎吉(当時は漢字だった。多分？)や横浜のストーミーマンデー、本牧のゴールデンカップだ。前者２店は行き倒したが、ゴールデンカップはついに行きそびれたまま。中学生の時に行きたいと言って母親に罵倒されたのがイカンかったか(笑)。横浜育ちの母にとって、本牧は船員の遊び場。何しに行くんじゃ、オノレ！！とエロガキ扱いされたし(爆)。
神戸モズライトカフェも行きたかったウチの一つだった。16日やっと行くことが出来た。静沢真紀ちゃんと安達久美ちゃんという二大女性ギタリストの共演。特に久美ちゃんは音楽祭以外、単独で聴きに行ったのはウン十年前の池袋であったパンゲア以来。休憩席でたまたま向かいに久美ちゃんが座ったので、そう挨拶した所『20年くらい前じゃ？』と言われる。そんなに来てないか(笑)。
まずは、真紀ちゃん次に久美ちゃんが交互に登場して演奏開始。真紀ちゃんが歌うクロスロード初めて聴いたかも(笑)。その後、珍しい二人だけのアコースティック・ユニットに。江坂のドルフィンギターズ社長の発案・ギター持ち込みらしい。目の前を彼が通ったので『石井完ちゃんのCD出るで。そろそろレコ発ライブ入れてや』と言いたかったが止めておく。その完ちゃんの“あいたくて”を真紀ちゃんのヴォーカルで。
そしてエレキヴァージョン、最初は真紀ちゃんだけでデビー=デイヴィスの①Can't Go On This Way。久美ちゃんが加わり真紀ちゃんのヴォーカルでジョニー=ウインターの②Rock and Roll, Hoochie Koo『歌ってると手が止まるから』とギターを久美ちゃんに振る(笑)。次はバークリー音大の先生、トモ藤田さんの曲で③Kyoto。トモさんとは久美ちゃんはツアーを組んだことがあり、真紀ちゃんは帰国時に教えを受けたりしている不思議なご縁。
ディランの･･というよりクラプトンで有名な④Knockin' On Heaven's Door。ウン十年前、久美ちゃんが演奏をしているのを聴いて『女性が演るんだ』と驚いたジミヘンの⑤Little Wing。最近は真紀ちゃんもDuoで良く演っている曲だ。フルバンドだとやっぱり圧巻。そして、クラプトンの⑥Laylaで終了する。
これで帰る素直な客はおらず、当然アンコールの拍手が湧く。ブルースの定番、マディー=ウォーターズの①Got My Mojo Workin'、更にクラプトンに戻り②Wonderful Tonight。ジョージ=ハリソンの元妻を歌った名曲だと思う。これでライブは終了。この二人のライブはまたやって欲しいな。
