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踊るあほうを狩るあほう

客にダンス音楽を提供し、深夜に踊らせた店が最近何軒も摘発されているそうだ。店主を捕まえるのではなく、しょーもない打ち込みで踊るような奴らを引っくくれというのは悪い冗談であるが、なんでまた風営法違反なのだろう。お姉ちゃんのいる店でもないのに。

風営法とは風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の事らしい。出来たのは昭和二十三年、僕でも生まれてないっちゅうねん。戦後の混乱時期に怪しげなものを取り締まろうと考えたのは判らんでもないけど、もう半世紀以上が過ぎたのだ。見直したって悪くあるまい。

素っ裸で踊った、ラリって踊った、大音量で踊った。どれも踊ること自体が悪い訳じゃない。それは各々公然わいせつ罪、薬事法、騒音防止条例等で規制すれば済む話で、わざわざ踊りで捕まえるかね。周りに迷惑をかけなければ、何時何処で踊ろうがこっちの勝手だろう。お上にとやかく言われる筋合いはないと思う。

第一、いい音楽を聞いて体が動き出すのは自然なことだと思う。ライブが始まるや否や立ち上がる、ノリがいいというよりは入場料分遊ぼうというさもしい人には判らんだろうが、最後は乗りに乗ってみんなが踊り出すというコンサートは僕の世代で珍しいものではなかった。客が勝手に踊り出したのに店の人間が捕まったらどうするんだ。

どうも騒ぎを見ていると、取締りの目的は別にあるような気がする。一つは権力者が訳の分からないものに対しての恐れを持っていること。江戸末期の『ええじゃないか』を規制した藩もあったと言うが、僕には警察の規制が同じに思える。

もう一つは興奮した群衆はコントロール出来なくなるという恐れではないのか。先日の中国を見ていると自分もそう考えている面があった。かの国のトップ達はうまく暴徒をコントロール出来たとほくそ笑んでいるのだろうが、その内、目覚めた国民にしっぺ返しを喰らうに違いない。

しかし、危なそうで理解できないから排除するというのでは、この国の文化程度が疑われるだろうなぁ。
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