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白~灰色~黒の間で

好きものと変態のボーダーはどこにあるんだろう?我が身を振り返り『好きもの』と言われたら『今まで知らんかったんか』と軽口を叩くであろうが、『変態』と言われたら、お前にそこまで言われる覚えはない!!となるに違いない。曖昧さが好きな日本人なんでこの辺はぼかしておきたいところだ。

もっとも衝突事故などで双方の過失相殺を言い出されると、欧米みたいにはっきり白黒つけんかい!!となるので、勝手なもんだ(笑)。まぁ過失相殺に関してだけ言えば、保険会社の陰謀だと僕は思っている。本来保険は危機回避のために入っているのだから、自分の損害は相手の保険で100%保障せんかいと言いたい。

エッセイの書き方を習っていた時、フィクションは許されるかと尋ねた事がある。これは自分が嘘を書きたいわけでなく、どう考えてもあり得ない、おかしいだろうと思えるエッセイを書く人達が気になったからだ。師匠だった穴吹さん(元週刊朝日の編集長、新聞記者)曰く、『嘘はだめ、誇張はギリギリセーフかな』であった。

ここに書くようになってからは師の教えを守ってきたつもりだ。加えてネットにはお約束がある。ややこしいのは写真で著作権と肖像権なんぞが入り乱れ、専門家ですら意見が分かれる。僕は他人の車はナンバーをぼかしているが、公道上を走っている限り、それは不要な処置だという弁護士もおられる。

フェイスブックではシェアという行為があり、つながりのない人の投書が云わば転送されてくることがある。殆どがマルチポストまがいのヨタ記事なのでスルーするのだが、送ってきてくれた人物が滅多にシェアをしない上、信頼している友人からだったので読んでみた。

要はギター職人のリペアー作業の写真をパクり、自分がやったストーリーに置き換えた人がいると言う事だった。パクられた方のサイトを見せて頂いたが、確かに同一の写真であった。そりゃ世の中には他人が作った曲までを自分のだと言い張る作曲家もいるんだからリペアーならと思わない訳でもないが、パクったとされた人物は、ちょっとギタービルダー業界では有名なお人だったから驚いた。

それも『得体の知れんヴィンテージはネックを外してここをチェックしろ』みたいな、自説の参考写真撮影の手を抜いたと言う様なもんじゃなく、『前のリペアー処置が間違っていたのでこんな酷いことになって・・・僕がこれをちゃんと直したんだよ』という、言わば作り話にしていることだった。これは上記の作曲家レベルだ。更にこのおっさん、その他でもネット上の写真を使い回している。

僕は他人の写真を使わざるを得ない時、直接貼り付けではなくURLをはめ込んできた。やり方としては正しいのだが、読み手に余計な手間を掛けさせる、元ネタを閉じられたら見られなくなるという大きな欠点がある。こうなると面倒でも自分で撮影するしかないんだなぁ。
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