母方の祖父母は二人とも早く亡くなり、母は叔父夫婦に面倒をみてもらっていた。その関係で本来の大叔父夫婦をずっと『爺ちゃん、婆ちゃん』と呼んでぼーずは育った。京都に住んでいた祖父母は関西に他の孫がいなかったこともあり、本当の孫以上に可愛がってくれた。ま、子供ぼーずが可愛かったせいもあるだろう(笑)。
祖父は40余年前、そして祖母は6年前に亡くなり、横浜日野にある墓地に収められた。母方の家系は曾爺さんの代に長州から横浜に出てきたので、遺骨と言っても3~4世代が入っているだけなのだが、子供の多い世代ということもあり、手狭になったのだと思う。
遺骨の引越しというのを今回初めて見た。墓石の前に通常は石の一枚板が置いてあるが、まずこれを持ち上げる。ウチの場合は1m程の穴がその下に掘られており、骨壷がぎっしりと並んでいた。これをまず全部運び出す。次に穴の底を更に掘り、古い遺骨を壺から出し穴に入れた後、埋めなおす。最後にそこへ残った骨壷を並べて引越し完了。
作業は石屋がやってくれるが、しょっちゅう坊主(こっちは本物)から確認を要求される。この坊さん、菩提寺が遠い為、近所の寺から来てもらったのだが、ウチの名前を知らずに来た(笑)。おかげで、坊さん待ちをしていた我々と別の一族どちらを拝むべきかと散々悩む羽目になった。とりあえず拝んでくれたら間違ってても布施は払うからと連れ出したのだが、他家から文句は出なかったので正解だったようだ。
個人的には、狭い穴の中に閉じ込めるよりは、横浜港あたりで撒きたかったのだが、親戚一同から怒られた。まぁ、余り堂々と撒く訳にもいかんしなぁ。調べると法的には問題ないのだが、散骨は人目につかないよう、ひっそりとやるのがマナーらしい。こっそりだと・・なんか不法投棄ですなぁ。うちの先祖は古タイヤか(笑)。
その後、中華街で横浜に墓を建てた先祖の知恵にみんなで乾杯する。こんなもん山口に建てられたら誰も行かん。子供の頃から法事の後の中華料理が楽しみだった。それを考えると、親父の墓を裏六甲に建てたのは大きな間違いだった。こーなったら、法事を有馬温泉とセットにするしかないと思う。
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クミちゃん
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