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腹の立つ話

人間を長い間やっていると、過去に多くの間違いを犯してきたことに気付く。明らかに間違いと判るものはいいが、怖いのは良かれと思ってせっせと間違うことではないか。例えば手段の目的化。こう在りたいがために、色んな手段を考えだすのだが、手段の一つをせっせとやっているうちに、真の目的を忘れてしまう。

判り易い例が警察の取り締まりだ。幸福な生活>安全な生活>危険の無い生活>危険性の排除>危険(違反)の取り締まりと考え、取り締まりに熱を入れた挙句の果てに一つ上の『危険性の排除』すら忘れてしまう。『安全な生活』なんぞ考えもしない。

だから彼らは空いている夜道でこっそりと隠れて捕まえる。違反者の摘発には最も都合のいい条件だから。かくして一番交通量の多い時間帯に危険行為を取り締まるのはたまに見る白バイだけとなる。警察が隠れてコソコソ捕まえるから、本当に悪い奴等が堂々と悪事を働く。そう言ったのは作家のなだいなだ氏じゃなかったかな。名言だと思う。

その結果、事故が起これば必ずスピードの出し過ぎを問題とする。日本中で徐行運転をすれば事故は減るかもしれないが、ナンセンスの極みだろう。ぼーずは3年間アウトバーンを200Kmで高速通勤したが、スピードのせいで事故を起こしたことはない。速度無制限でも事故を起こさないルールが確立されているからだ。

先週末、2輪研究所時代の同僚が亡くなった。高速道路の出口から一般道に出る加速車線で後方確認をしつつ、本線に進入しようとした時に車線内に駐車していたトラックにバイクで激突したという。仮眠中の運転手は即逮捕されたが、同僚に対して警察が前方不注意と言い出すのは目に見えている。

そこの高速出口はいわゆるランナバウトになっており、止まることなく合流出来るよう設計されている。進入するときは右後方に神経を集中させるのが普通だ。その先に駐車灯も付けずに大きなトラックが止まっていたとしたら、ぼーずには避ける自信はない。同僚は元ロードレーサーでぼーずより遥かに腕は上だった。

運転手が車内にいる場合は違反になりにくいためか、平然と寝ているトラックをしょっちゅう見る。危険だからどけと注意する警官は見たことがない。キップが切れない違反には興味がないのだろう。一言声をかけていれば死なずに済んだ人間がいるのに。
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