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せか柴にハマる

最近はとんとTVとご無沙汰になった。まったく見ない訳ではないが、総て録画したものを見ているのでCMはカットしているし、本編も面白くないと思った時点で消去している。さぞかし時間が余るだろうと思われようが・・・そうでもないのが不思議。主原因は鉄板でYouTube(笑)。

中でも最近は『せか柴』こと“世界の終わりに柴犬と”いうアニメにどっぷりとハマっている。元々はツイッターで大ハヤり中の4コマ漫画だというが、アニメはそう好きでない筆者がハマる位楽しい作品である。ま、アニメと言っても静止画アニメのアテレコ付きだけどね。

設定はかなり風変わり。人類が滅び、世界でたった一人生き残った女子高生が柴犬のハルさんと日本中を旅する物語だ。人類がなぜ突然滅んだかは説明されていない。一見主人公のような女子高生には名前が無く、真の主人公は5歳の雄柴犬ハルさんのようだ。ハルさんは名前の無い女子高生を『ご主人』と呼ぶ。

人間はいないが、登場する生き物は犬猫タヌキにキツネやクマと多種多様だし、宇宙人やカッパ、サンタ、人魚を食べて不老不死になった伝説の八百比丘尼まで出てくる。そしてこの女子高生の特技が動物としゃべれること。博識で理屈っぽいハルさんとマイペースでデタラメなご主人のやり取りがケッサク。

今の所、更新は2~3日に1回とかなりの頻度で行われている。4コマを集めた単行本は3巻まで出ているので、ネタのストックはまだありそう。読まない方がこれからの作品を新鮮な気持ちで見られると思ったが、ここまでハマると我慢できない。単行本を買ってしまった。

 

 

これが最高だった。YouTubeと違って動かないし(筆者の思い込みで、YouTubeでも動くわけじゃない)、文字セリフだけなのだが4コマ特有の間が心地良い。各巻末に書き下ろしで、長めのストーリーが入っているのだがこれがまたいい。特に1巻の話はまだ滅ぶ前の世界で、引きこもりだった女子高生が環境を変えるため一人で海外留学に出る。

その留学も途中で抜け出し、そのまま海外を放浪することになるご主人だが、一時帰省するたびにハルさんは一番に出迎えていた。10年後、体力が無くなり、ご主人の部屋で横になっているハルさんの元に彼女が帰って来る。もう目も開けられないハルさんだが、ご主人が帰って来たことはしっかりと判っていた。

二人は『もっと一緒に暮らしたかった。ハルさんが元気になったら日本中を旅しよう』と約束をするが、その晩にハルさんはご主人に抱かれたまま息を引き取る。翌朝『お早うございます。ご主人』と元気な声で廃墟の中のご主人を起こしたのは5歳のハルさんだった。そう、二人は元の不思議な世界に戻っていたのだ。それから二人の旅が始まる・・・そんな話なんだ。先代犬との別れを思い出し、不覚にも涙してしまったワ・タ・シ。

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