環境の悪化は勿論そうなのだが、暗闇が減ったことも一因なのかもしれない。小学生の頃、キャンプに行った夙川の上流で見た蛍は不気味なほど明るく感じた。キャンプと言っても山の中にテントを張ったので、辺りは真っ暗だったからそう感じたのだろう。
現在住んでいる新座市には平林寺と言う広大な敷地を持つ寺があり、その裏で蛍を育てているそうだ。毎年、シーズンになると見に行こうと思いながらもなんせ1年に1回というチャンスを逃し続けてきた。2~3日遅れて行っても居なくなる訳じゃ無しと去年は出かけてみたが、あたりは真っ暗で光ってるのは街灯だけだった(笑)。何れは西宮に帰る身なので今年こそ観ておこうと思い立つ。
市のHPから観光案内を探すがなかなか辿り着けない。さすが役所仕事、有川浩の『県庁おもてなし課』を地で行ってくれるじゃないか。何とか会場を見つけ何処に止めてもいいように原チャリで向かったが、開場の18:30には余裕で到着。辺りを散策するがちょっと蛍が住める水ではない。ここで育てられても迷惑だろうな。
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説明を読んで納得。養殖場はこの小川を使ってはいないのだ。↓ この黒布で囲った所が施設だった。係りの人に尋ねたが水は湧水を利用し、餌になるカワニナは他から運んできているそうだ。
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↑ 祭りと銘打つだけあって、夜店が並ぶ。もう食ってはいけない時間なのに屋台の焼きそばを見ると我慢出来んのやなぁ、ワシ(笑)。つまらん役人の挨拶そっちのけで食ってしまった。特筆ものはフィンランドの民族楽器カンテレの演奏会があったことだ。
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カンテレとはボタン無しのオートハープかな。共鳴胴にスティール弦を何本も張って両手で爪弾く感じで弾いていた。弦同士が共鳴してすごくきれいな音だった。写真は演奏家のはざた雅子さん。後で調べたら日本での一人者だそうだ。
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お気の毒だったのはPAの腕が最低なのに加え、ジャリ達は大騒ぎ。加えて、年寄達はまるで興味なしでおしゃべり。残念だが、ほとんど聴き取れなかった。演奏に興味ある方はここ
時間になるといきなり目の前の縄が解かれ、ここから並んでくれと言われる。1番バッターは有難いが、まだ辺りは明るいし。ホタルが光るのは生殖行動の一環だそうだ。暗くなる前から張り切る変態蛍がそう多いとは思えん。もうちょっと後が良かった。
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とは言え列は長々と連なり、会場を出て小川の対岸が最後尾となるのだがそれがどんどん伸びて行く(下の写真)。県のお偉いさん方が入った後、すぐ我々の番となる。残念ながら撮影禁止の為、蛍の写真は無し。犬の連れ込みや殺虫剤の塗布を禁止するのは判るが、フラッシュなしの撮影位は許して欲しいゾ。
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幕の内側にはかなりの蛍がいたのに、光り方がわびしい(笑)。周りはしっかり暗かったのに光り方が頼りないのだ。栄養悪いのか?水にリポD流したろかしら。取り敢えず満足して帰った。・・・しかし、夜の炭水化物は効くなぁ。翌朝ハカリを見てビックリぃ~。あほやぁ、ワシ。