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切磋琢磨の妙

近所に有名なラーメン屋がある。10年程前にご当地ラーメン屋2軒が抱き合わせで雑誌で取り上げられたことがあったが、そのうちの一軒である。最近、こちらは評価が上がり、ますます食べにくくなってしまった。もう一軒が味を落とし出し、客の入りが悪くなったのとは対照的だ。後者は一番美味かったモヤシラーメンを止めたことで、会社の帰り道という好位置なのだが、ほとんど行かなくなってしまった。

この店で残念なのは今時のハヤリなのか、コッテリ系へ振り過ぎになってしまったことだ。トンコツなんかはポタージュスープ並みの濃さだ。ここまでやらんでもえーだろー(笑)。自家製餃子が冷凍なのもマイナスポイント。確かに並べやすいだろうが、味は生の方が数段上だ。

更に言うと、飯がシミジミと不味い。ボソボソで黄色っぽいのだ。炊いた後の飯を電子ジャーで数日置くとこうなるのだが・・・まさかね。飯なんぞ普通に鍋で炊いても美味くできるのにと不思議に思っている。刑務所の代名詞『臭い飯』にぴったりなのだがどこかのムショで使ってはどーだろーか。(中島らも兄曰く『現代の刑務所の飯は臭いどころか美味い』)

たまにはあっさりとした塩ラーメンでも、と評価の高い方に出かけてびっくり。開店前だというのに20数人が列を作っていた。カウンター8席のみの店なので、入れ換え3回待ちだ。ラーメンファンには悪いが、いくら美味くてもたかがラーメンだ。炎天下に並びたくもないし、何時間も並んでまで食べようという人の気が知れない。日曜がいけなかったのだろう、今度は平日に行ってみるか。

関東でイカンのは有名な店に客が集中し、ライバルが育たない所ではないだろうか。京都にはいい例が多いのだが、今宮神社のあぶり餅は向かい合わせに2軒あるが、片方一軒が有名である。が、他の一軒で食べても大した違いはないように思う。また、南座の隣にニシンそばの名店があるが、向かいの店も美味い(ぼーずはいつもこちらで食べる。こっちの方が美味いから)

個人的に混む時間を避けているという事実もあるが、関西ではあまり並ばずに済むのだ。有体にいえば関西だって人が並んでいるから並ぶという人種も存在するが、格段に少ないと思う。別の店、別の美味い食いもんがあれば人気店に固執する必要はないからだ。

ところで、自民党定食に飽き飽きした人がいっぱいいたから、皆が民主ランチに群がったのだろうか。それならもう一軒、別の料理屋があってもいいように思うのだが、贅沢なのだろうか?
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