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バックレ転じて福となす(その1)

あれは何年前だったろうか。ぼーずが渋谷で師匠からハープを教わっていた頃の話だ。レッスンは初級から始まり、1時間毎にグレードが上がり最後は個人教授であったが、好きなだけいていいシステムだったので、時間があれば数時間レクチャーを受けることが可能だった。

ぼーずは初級だったので昼過ぎにスタジオに入った。定刻に始まることは滅多にないのだが、その日は中級の時間になっても師匠が来ない。兄弟子たちが何人か来た頃、受付に呼ばれる。電話だそうだが・・うーん、いやな予感が。『あ、T(ぼーずの本名)か。オレや。悪いけど今日のレッスンなしや』・・当たりー。

そのまま帰るのも悔しい(笑)。当時は銀座経由で渋谷までの定期を買っていたので、日比谷公園に出かける。野音の脇を通るとハープの音が聞こえてきた。上手い。それもめちゃくちゃ上手い。誰や、あれ? 入り口に行くとブルースカーニバルのポスターが貼られていた。目の前にいる受付の兄ちゃんに聞いた。『このハープ誰?』

『Kotez & Yancyのコテツさんです』と兄ちゃんは教えてくれた。音は初めてだったが名前は知っていた。兄弟子の一人曰く、Harpist若手のNo.1。ちょっと聞いただけだが、それが大袈裟でないというのが判った。しかもトリはオーティス=ラッシュとある。思わず思わず『当日券ある?』と聞いてしまった。

意を決して入場すると、会場の7~8割近く席は埋まっていたが、後ろの方は空きがあった。ビールを持って座った途端、彼らの演奏は終わった。間が悪いな。つなぎを着たバイク屋の兄ちゃん?がコテツさんだった。その後、房之介が出ていたような気もするが余り記憶が定かではない。

トリのオーティスは脳梗塞で倒れ、リハビリ中だというが存在感がすごい。サポートの連中もいい出来で、天気の悪さを差し引いても大満足の1日だった。レッスンのドタキャンも悪くないなぁ。一つ気になったのが、司会のごとうゆうぞうをアシストしていた女性だ。

遠くで顔はよく判らなかったが、かなりの美形に見えた。チャイナドレスの似合う長身の女性で、この人ギターがまた上手いンだ、前列のおやぢ達の何人かは彼女目当てらしく、太い声で声援を送っていた。ふーん、ブルースにもアイドルがいるんだ。最後の合同セッションでも彼女はいい音を出していた。うーん、アイドル扱いは失礼だなと思いながら会場を後にした。そして1週間後気になっていたことが判った。

ここへ続く。
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