先日の丑の日、友人知人から嫌ほど鰻の写真を見せてもらう。くそ―、羨ましいぞ(笑)。高騰しているそうだが丑の日を外せば少しは安くなるかと混まない平日に出掛けてみた。西武は東長崎商店街にある鰻家さん(鰻屋ではない、屋号です)。大昔、会社の友人に連れて行ってもらってからちょこちょこ通っている。
まず、親父がおっかないから余計なことは言うなと釘を刺さされた(そんなイラン事言いですかい?ワシ??)大柄で伊藤雄之助似の親父は迫力満点だったが、話すと気さくな人でファンになる。もっとも親父の方は熱烈な宗一郎ファンで、カウンターに座る僕に『あの人の定位置はアンタの椅子。ずっと俺が鰻捌くのを見てたよ』と教えてくれた。
この店は面白いことに腕は親父、愛想は女将と分業している(笑)。2代目がどう継ぐのか楽しみだな。予約して行くと待たないそうだが、鰻で待つのは苦にならない。ましてや平日の2時過ぎだったのでツマミもすぐに出た。まずは大振りの焼き鳥とビールから始める。
これも関東の鰻屋定番の玉子焼き。昼前にここへ座ると、鰻を捌く親父の勇姿を見ることが出来るのだが、かなりスプラッターな光景なので女性にはお勧めしかねる。さすがに2時過ぎだとホトケは串を打たれ大人しく冷蔵庫に並んでいるようだ。すぐに白焼きが焼き上がり、竹の蒸し器で脂を落とされて登場。
まずはこの大きいのを醤油ダレとワサビで頂く。死んだ親父は甘党だったがなぜかこの白焼きが好きだった。うーん、生きてれば食わせてやったのに。ビールを冷酒にチェンジ。因みに冷酒は300cc瓶、白焼きの大きさが判ってもらえると思う。
白焼きと冷酒が終った頃に真打登場。白焼きが特大なので鰻重は真ん中の竹を頼んだ。ここの等級は大きさだけで鰻の質は同じだという。気のせいか大振りな方が、脂が乗っていて美味く感じるが、両方特大はないからなぁ。
↑ お約束の肝吸い。↓ ここ、宗一郎オヤジ席の横が鰻の生簀。かごに数匹ずつ入れられ、上から湧水をかけられている。昔はどこの鰻屋にでもあったそうだ。
この水確保のため、メッチャ深い井戸を掘ったのが親父の自慢。一度も枯れたことがないそうだ。飲んでみたかったな。
店の棚に置かれた焼酎はオヤジの飲み残しではない。たまたまこういう名前なのだが『これは手を付けずに置いとく』と親父。体重減らしてまた来るゾ。
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