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羊頭無肉の顛末

ラーメンは嫌いではないのだが、どこかへ行ったついでに食べるものだった。わざわざラーメンを食べに出るのはよほどの近所だけ、それ以外はメインの用を済ませたおまけだった。新座市に住んでいた頃、近所で全国的有名店だった“ぜんや”ですら、前を通って列がない時にしか入ったことがない。なので売り切れ看板を出し忘れ、入った途端『ゴメン、スープ無くなってしまった』なんてこともあった(笑)。

今から二十年近く前のこと、何かの間違いで本社勤務になり八年間青山に通った。往復に3時間以上かかるので、平日の自炊をほぼ辞めてデブのきっかけとなる。2005年、池袋の東武にすみれというラーメン屋が期間限定で開店した。北海道の有名店らしくいつも長蛇の列が出来ており、同僚が絶賛していたが長い列のお陰で入ったことはなかった。

ある日のこと、たまたま誰も並んでいなかったので初めて入店する。味噌はあまり好きではないので醤油味をオーダー、ラーメンがやって来た。表面に浮いた油の量、醤油の濃さは特筆もんだが、まずスープの温度に驚く。マックのコーヒーで火傷したと大騒ぎした婆ァにかけたろかと思うほどの熱さだった。

焦がし醤油が香ばしく、一度でファンになる。また美味いラーメンにありがちな、化学調味料過多による後味の悪さもないので、空いているときはまず食べて帰るようになった。確か1年限定店だったが、人気があったのでもう一年延長されたように記憶している。閉店より早く、こっちが研究所に戻ったのでそれ以後は疎遠になったまま関西に帰ってしまった。

去年から近所の阪急系スーパーでこのスミレのラーメンを北海道展で販売するようになった。ところが、いそいそと出かけても置いてあったことが無く、初日の開店早々に行っても在庫0で、見せ金商法と判じた。その時、店員に文句を垂れたのが効いたか、ある日2パックが残っており、迷わず買い占める(笑)。・・・賞味期限から見て、去年の4月頃だな

 

 

家で調理し、スープは丼ごと電子レンジで追い加熱して極熱を再現。恐る恐る麺を啜ると焦がし醤油の懐かしい香りが鼻腔をくすぐる・・・が、なんか物足りんぞ・・・というより足り過ぎて味がくどい。案の定、食後直ぐから口腔や舌にぬめりを感じた。絶対に化学調味料山盛りで入れてる。救いは店で出しているのと同じと書いてあった麺が美味かったことだろうか。

 

 

これなら大手が出しているパックの御当地生ラーメンシリーズの方がよっぽど美味いと思った。その後の北海道展ではこのラーメンが残るようになっているのを何度も目にするようになった。美味くないと思ったのは筆者だけじゃなかったようだ。その後、このセットの麺(西山製麺と書かれていた)単体を西宮の阪神デパートが売っているのを発見し、麺だけ買うようになった。

現在、既製品の美味いスープを選定中なのだが、なかなか見つからない。すみれさん焦がし醤油だけ売ってくれんかなぁ(笑)。出汁はイランし(爆)。

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