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演技力の差

昨夜(今朝かな?)はサッカー日本代表がW杯初勝利。また大騒ぎなんだろうな。ところで、三船敏郎が日本を代表する役者と言われると子供の頃から不思議に思っていた。あの一本調子のセリフに表情の乏しい同じ顔、外国人から見てミステリアスな日本人役しか出来ない人が何故?と思っていたからだ。

道化師から殺し屋まで演じられてこそ役者なんじゃないか。アンソニー=ホプキンスなんぞ、人肉を喰らうサイコ役から毎朝、庭のレモンに自家製の生肥料をやるとぼけた老人役までこなすじゃないか。

ウン十年間そう思い続けてきたのだが、先日、自説を撤回しかけてしまった。“バーンノーティス”と“チェンジリング”のDVDを同時に借りてしまったのだ。前者の主人公は任務遂行中に突然解雇された優秀なスパイが、その理由を解こうとする話。米TVドラマで解雇の謎解きをしながらも、毎週並行した事件を解決していく1時間もの。ぼーず的には24やLOSTより面白いと思う。

チェンジリングは実話を元に作られた話だというのだが・・・誘拐された息子が3ヶ月後、警察が彼を発見し母の元に帰ってくる。が、母親は彼を別人だと言うのだ。母だけでなく息子を知る人は皆別人だというのだが、警察は母親が精神異常と言い出し、精神病院に強制収容する。1920年でもありえんだろうと言いたくなる。

事実、前半は実話と言われてもリアリティが感じられない退屈な映画で、早送りにしたほどであるが、後半の展開でうなってしまった。当時の警察は腐敗がひどく市民から突き上げをくらっていた。見つけた息子というのは都会に憧れた家出少年を警察が仕立てたものだったのだ。そんなもんバレるに決まってるだろ。

精神病院で何度も偽の息子を認めるように医師から圧力がかかるが母親はひるまない。そうこうするうちに警察の横暴に批判的な教会の牧師が母親を助け出し、新たな展開があるのだが息子は殺されていたのだった。ネットで調べたが元ネタ、ワインビル鶏舎殺人事件(すんません。日本語版が見つからなかった)の記事が正しいとすれば、映画はかなり忠実に作られていた。但し、史実と言われなければ余りにもリアリティの無い作品と思っていたのは間違いない。

お気に入りのバーンノーティス主人公と、チェンジリングで最後に解雇されるとんでもない警部役の双方を演じたのがジェフリー=ドノヴァン。余りにもかけ離れた役を上手く演じられ、流石に戸惑ってしまったのだ。同時に見たのが悪かったな。

良く考えれば、役者として大いに褒めるべきだろうと思う。少なくともカッコ良さとその裏の2面を演じ切れなかった小泉元首相よりはよっぽど上だろう。鳩山氏?全然演じ切れていなかったと思う。なんせ大根役者だもんなぁ。
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