若い頃はある程度認められていたが、研究所の場合は交際費と言っても健全なもんで、一人当たり数千円程度、子供の小遣いであった。それでも使い過ぎたときはマネージャーに『ごめんなさい、もうしません。サイン下さい』と頭を下げたことも。と言っても贅沢したわけではない。出張で来た若い連中を連れて行って食い過ぎたのだ。なんせ、締めに『カツカレー大盛り!』ですぜ(笑)。店も呆れていた。
今はこーゆーご時勢であり、特に研究所ではまず認められない。が、ぼーずの場合は未だに特別な円が存在する。骨肉円である。要は普通の金と違い体を張って稼いだ金(笑)。学生時代から小遣いや家庭教師で稼いだ金で後輩に奢る事はあったが、肉体労働で稼いだ金はものに変えることが多かった。
初めての肉体労働は高校卒業から大学入学の間にやった、家畜の飼料作りだった。神戸にある大手製粉会社の子会社で二週間ほどバイトをした。主な仕事は材料の袋を開け、ダクトから決まった量を投入するのだが、材料の袋は2~30Kgあり、中々の重労働だった。
もらった金は5万位だったろうか、当時欲しかったグレコのレスポールモデルを買った。このギターはコスト低減のためか、セットでなくボルトジョイントであったが、なかなか良い出来であった。最後はピックアップをディマジオのPUFに換装し、国産とは思えない音を出すようになったが、高校生の友人が弾きたいと言うのであげてしまった。若い女の子には弱い。
その後も骨肉円はすべて楽器に注ぎ込んだ。サラリーマンが肉体労働??(実際ウチはあるのだが・・・笑) 種明かしをすると事故の見舞金である。保険を掛けていて事故を起こすと、治療費とは別に自分の搭乗者保険から見舞金が出る。通院なら1回1万が限度となるが、ムチ打ちだと毎日リハビリをさせられる。けっこう溜まるんだな、これが(笑)。
20代の中頃、右折待ちをしていてノーブレーキで突っ込まれた。相手の過失が100%と認められ、ひたすら通院すると20万チョイが出た。体を張って?もらった金は無駄には使えんということで、憧れのベース Gibson EB-3を買う。ジャック=ブルースがクリーム時代に愛用していたものだ。
本来なら楽器で残したのはこの1本だけになるはずだったのだが・・・なぜかこの後もあちこちでぶつけられ(笑)。ま、この話は別の機会に。
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