タイム腹筋

週一回のピラティス教室も４年目、ほぼ生活の一部となりつつあります。

コアマッスルをびしびし鍛えるのですが、どのポーズがどの筋肉に効いているかがわかりやすくて結果も見える。それがまた続けられている理由でしょうか。
車の助手席に乗っていてもカーブや交差点で自然と腹筋を使うようになったのも、きっとこのピラティスのお陰かもしれません。


この教室で腹筋を使う運動をしている時にふと思い出すのは、
遠い昔、私がまだバスケットボールを追いかけていた頃のこと。



中学一年だったのですが、入部してすぐは先輩たちとコートで一緒に練習はできませんでした。
まずは体力づくり。
ストレッチ、ランニングから始まり、身体が温まった頃筋力アップのメニューが始まります。
それが今思い出しただけでも冷や汗が出るくらいきつかった。（冷や汗っていうのは大げさです、はい笑）

メニュー全部はさすがに忘れましたが、二人組になっての背筋や手押し車、壁を使っての空気椅子、そして一番きつかった恐怖のタイム腹筋。

何も道具を使わない至ってシンプルなこの運動、
仰向けになり脚をまっすぐに腰から90度に上げ静止。時間は忘れましたが、何分かそれをした後、次は45度までに下げ静止。そこまででかなりこたえているのですが、一番しんどいのは15度、床ギリギリまで脚を落とし静止。
その間、掛け声は絶やしていけません。大きな声で他のみんなと自分を励ますのです。
2つ上の先輩マネージャーがタイマーを持って脚の角度をチェックして回るのですが、
もう腹筋と太ももの前が焼けるように熱い、もう炎上どころじゃないです。
その熱さと、ワークルームのリノリウムの床の冷たさのコントラストが
私の12歳を象徴する温度とでもいいましょうか。
あまずっぱ～

それを何セットかやったら、やっと体育館に入れるわけですが、まだ先輩方とは
一緒に同じメニューはできません。
足手まといになるからね。

体育館脇に設置された小さな補助バスケットリングでタッピングやらハンドリングやらの練習、その後は先輩達のボールを使った練習を見学、している間はずっとつま先立ちで声出しです。全ての移動は全力疾走、もちろん笑ってもいけません。
最後は掃除、片付けをして終了。夜8時。
くたくたになって帰宅、ご飯、お風呂、文字通りバタンキュー。
最初の頃は毎日筋肉痛だったと思います。

顧問の先生は学校勤務のH先生（女性）でしたが、コーチは外部からのMコーチ（男性）でした。
お二人ともとても厳しかったですが、今私のコアな部分の我慢強さはこの時期に培われたものだと思いとても感謝しております。

最高きつい！と思っていたそのタイム腹筋でしたが、その後コートで先輩達と練習できるようになってから
もっとしんどいメニューがあり、なんじゃこりゃ！と思ったものです。
その名も団体競争？あれ、団体なんとか？
私の防衛本能でしょうか、名前だけではなくメニューの内容まで記憶から抜き取られております。
ただの健忘？
マネージャーやキャプテンがそのメニューを言うだけで、”来たか”と震え上がったものです。これは大げさじゃないぜ。。。



もう、あの頃にようにがむしゃらに汗だくになることはなくなってしまいましたが（畑仕事と庭仕事くらい？）、今でもバスケットのゲームを観たり聞いたりする度に
鳥肌がたちます。
あっ、いい意味でね。
小学校5年生から怪我をする17歳まであれだけ一心に打ち込めた事は、家族の協力ももちろんありましたが
私の人生の勲章でもありますからね。




なんて、ピラティス教室ではちょっとでもしんどいとズルしちゃったりするんですけど。。。

コーチごめんなさい!