Waterfalls Blog

The Blog of "Waterfalls: Taka's Hemisphere"

ジェイムス・ブラント 東京公演 @SHIBUYA-AX

2006-05-06 | Live Report
4月24日(月)、SHIBUYA-AXにて行われた日本で初めてとなるジェイムス・ブラントのライヴを観に行ってきました。

元々、2005年7月に本国英国でデビュー・アルバム『バック・トゥ・ベッドラム』とシングル「ユア・ビューティフル」を、全英アルバム&シングル・チャートで同時No.1に送り込むという快挙を成し遂げてから、私もジェイムス・ブラントには注目していましたので、初来日公演が決定した時は、即チケットをゲットした訳ですが、まさかその後、米国でも来日直前の3月11日付ビルボード総合シングル・チャートで「ユア・ビューティフル」が全米No.1を獲得する程の大ヒットになるとは、正直予想だにしていなかっただけに、大変驚きました。(日本では、フジテレビ系ドラマ「小早川伸木の恋」(毎週木曜夜10時放送)挿入歌としても話題になっていたので、その影響で日本国内で大ブレイクする可能性は予想していましたけどね。)

ということで、結果的に、シングル「ユア・ビューティフル」が全英・全米制覇した直後、という絶好のタイミングでの来日となったということもあってか、取材カメラも多く、場内は開演前から熱気ムンムンでした。そして、開演時間をやや過ぎた頃、バンドに引き続いてジェイムス・ブラントが登場したのですが、服装も普段着な感じで、スター然としたところもなく、ライブも全体的に等身大のパフォーマンスという感じでした。

因みに、ワーナーミュージック・ジャパンの公式ページによると、その日のセットリストは下記の通りとのことです。

1. Breathe / ブリーズ*
2. Billy / ビリー
3. High / ハイ
4. Cry / クライ
5. Goodbye My Lover / グッバイ・マイ・ラヴァー
6. Coz I Luv You / コズ・アイ・ラヴ・ユー(スレイドのカヴァー)*
7. Tears and Rain / ティアーズ・アンド・レイン
8. I Really Want You / アイ・リアリー・ウォント・ユー*
9. Out Of My Mind / アウト・オブ・マイ・マインド
10.No Bravery / ノー・ブレイヴリー
11.Same Mistake / セイム・ミステイク*
12.Wise Men / ワイズ・メン
13.So Long, Jimmy / ソー・ロング・ジミー
(Encore)
14.Where Is My Mind ?/ ホエア・イズ・マイ・マインド(ピクシーズのカヴァー)*
  『チェイシング・タイム~ベッドラム・セッションズ(DVD+CD)』に収録
15.You’re Beautiful / ユア・ビューティフル
*印:新曲、或いは未発表曲。
ほかはアルバム『バック・トゥ・ベッドラム』収録曲

とにかく、演奏を終えると「アリガトウ」「ドウモアリガトウ」と(この二言しか日本語は知らないと断りつつ)日本語で挨拶したりと、とてもフレッシュな魅力が溢れるライヴでした。そんな中でも特に印象に残ったのが、デビュー・アルバム『バック・トゥ・ベッドラム』のラストを飾る曲でもある「ノー・ブレイヴリー」という、ジェイムスがイギリス軍の偵察将校だった頃にコソボの兵舎で書いたナンバーで、コソボでのパトロール中のプライベート・フィルムと思われる映像をバックに、ピアノ弾き語りで披露されたのですが、その曲の時だけは、悲惨な紛争がもたらした残虐行為、破壊行為の被害を被った人々を目の当たりにした実体験に基づく歌だけに、さすがに賑やかだった場内もシーンと静まり返り、終わったあとも他の曲の時のように歓声が上がることもなく、この時だけはお行儀のいい真面目な拍手がおくられていたことでした。あと、デビュー・アルバム『バック・トゥ・ベッドラム』の冒頭を飾る、大好きな曲「ハイ」でもそうだったのですが、サビのファルセットが実に心地よく心に染み入りましたし、アンコール最後の「ユア・ビューティフル」では、会場全体の一体感が凄く、とても暖かい感動を呼び起こされました。それにしても、まさに今が旬の新人アーティストによる絶好調の時期の初ライヴというのは、やっぱしオーディエンスの盛り上がりも凄く、しかもフレッシュで感動も一入ですね。


最新の画像もっと見る

post a comment