「学びのまち足利・『うちどく』プロジェクト」~学力と豊かな心と家族の絆を「うちどく」で育てよう!~

足利うちどく推進委員会と足利市小中学校PTA連合会で推進している「うちどく」(家庭での読書活動)を広めていくブログです。

「第3回うちどくコメントコンクール」(平成28年度)

2017-10-02 17:02:24 | コメントコンクール
大きな歯車は2回、3回と回ったら、勢いがつくはず...

第2回うちどくコメントコンクールは大変多くの学校、PTAの協力のおかげで、1回目の8倍となる数の応募がありましたが、市内の小中学校33校の中で応募数ゼロの学校が、前回同様10校あり、積極的に取り組んでいただいた学校とそうでない学校の温度差が浮き彫りになりました この立ち上げの数年間で、全校に協力いただけるよう、より広く浸透していかなければ、この事業は打ち上げ花火で終わってしまう、ここが勝負どころではないかと これは、もっと応募しやすい環境を整えようと、以前より要望のあった、「参加賞」の新設と優秀賞の増加を検討しました。

しかし、足P連の予算では到底難しい、ということで、足利市の市民活動支援補助金に申請しました。申請書類の作成や選考委員会でのプレゼンなど、大変苦労しましたが、無事に承認いただき、補助金を活用して、参加賞のオリジナルしおりの作成と優秀賞を各部門1点ずつ増やすことが出来ました

第3回目も応募チラシの表面には、市内の色々な方(校長先生、足女の生徒さん、図書館長、足P連役員など)のおすすめ本を紹介しました

「たかうじくん」にもぜひおすすめの本を、とお願いしたところ、大人の事情で特定の本はおすすめできないとのことで、「論語抄」をおすすめいただきました

「より広く」との思いが届いたのか、33校中32校からの応募があり(惜しい)、な、なんと第2回の倍の5066点の応募をいただきました また、8割以上の児童生徒の応募があったのは、なんと100%の名草小さんを始め8校に急増しましたこれは、参加賞の新設や優秀賞の増加の効果だけでなく、この事業の趣旨をご理解いただいた校長先生を始めとする各小中学校、並びにPTA会長始めとする各校PTAの皆様、そして、ご応募いただいた市内の小中学生、ご家族の皆様、そしてご後援ならびに補助金を支援いただいた足利市および市教委のおかけであり、心より感謝申しあげます。



いやぁ、嬉しい悲鳴ですが、選考には物凄く苦労しました やはり、5000を超える作品を皆で手分けして読むだけでも、大変な労力でした。でも、作品を読んでいると、本当に胸を打つコメントが多数あって、選考委員の皆さんの疲れをホッコリと癒してくれました

この第3回目の表彰式は、この年から開催された足利市立図書館まつりの開会式の中で行われました。そこで、和泉市長が挨拶の中で、小学生1~3年生の部の市長賞(最優秀賞)に輝いた作品を紹介され、大変お褒めいただいてたので、ここで紹介します。「『ないたあかおに』はまだひろすけ(偕成社)」を読んだお子さん(小学1年生)とお母さんのコメントです。

お子さん(小学1年生)「ねえまま、わたしは、あおおにがすき。あかおにがむらのひととおともだちになれたことはうれしかったけど、あおおにがむらからいなくなっちゃったことがかなしかったよ。あおおにみたいなひとになりたいです。」

お母さん「ほんとうのやさしさってなんだろうね。あかおには、しあわせになれたのかな?むらのひとは、あおおにのやさしさにきづいたのかな?ママもつよくてやさしいひとになりたいとおもいました。」

お母さんの「ほんとうのやさしさってなんだろうね。」という呼びかけのコメントが秀逸ですね。本を通じて、家族で色々なことについて考えてみる、「うちどく」がそのきっかけになれば、最高です
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「第2回うちどくコメントコンクール」(平成27年度)

2017-10-02 13:51:46 | コメントコンクール
大きな歯車は、回し始めはゆっくりとしか回らず、大変な労力がかかりますが、少し回転すれば、自ずと回り始め、それほど力が要らなくなります。事業もそうで、この「うちどくコメントコンクール」も最初の数年は労力かけて回さなくては、ということで、平成27年度の「第2回うちどくコメントコンクール」は、より多くの学校に取り組んでいただきたいと、事前の校長会や足P連理事会でも、しっかりアピールをさせていただきました。

また、案内チラシの表面の「うちどく通信第5号」では、若井教育長を始め、市内の高校生(足高生)や図書館司書の方などのおすすめの本を紹介してみましたそれと、広報課にお願いして、市のイメージキャラクターの「たかうじくん」にもメッセージをいただきました



その結果、1回目を大幅に上回る8倍強の2318点のご応募をいただきました2回目ということで少しずつ「うちどく」の趣旨をご理解いただいてきて、多くの学校で積極的に取り組んでいただきました。特に、山辺中学校区の山辺中、山辺小、南小の三校は、事前に校長先生方で話し合い、学校を挙げて取り組んでいただき、大変多くの応募がありました その山辺中さんと山辺小さんと昨年に続き筑波小さんが、全校児童生徒数の8割を超える応募ということで、感謝状をお贈りしました。本当にありがとうございました。





2回目は前回以上に、素晴らしい作品が多かったです。1回目はコメントの文字数が少ないものも多かったのですが、2回目はコメント欄いっぱいにビッシリ書いてくれた作品が多く、読むのに一苦労でした

そんな中、中学生の部で最優秀賞に輝いた作品を紹介します。「『太陽の子』灰谷健次郎(角川文庫)」を読んでの中学3年生の女子生徒とお母さんのコメントです。

お子さん(中学3年生)「この本は、ふうちゃんという小学6年生の女の子が心の病気にかかっているお父さんの病気の原因をみつけ、治そうと努力している話です。お父さんの病気は昔あった戦争に関連しているかもしれないとわかる。とても感動します。ふうちゃんの、お父さんに対する気持ちがつたわります。」

お母さん「わたしが若いころに読んでとても感動し、ずっと大切にしておきたい本のうちの一冊です。この本について子どもと語り合える日が来るなんて、本当にうれしいです。またひとつ大切にしたい理由が増えました。」

お母さんのコメントからは、お子さんと自分の好きだった本について、語り合える喜びがひしひしと伝わってきます。本を通して、家族で語り合える、これこそ、「うちどく」の素晴らしさですね また、別の優秀賞の作品を見ると、お母さんが昔読んだ作品をお子さんに紹介されて、再び読んでみたら、新たな発見があったと。こどもと同じ本を読んでみる、というのも「うちどく」の楽しみだと思います

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