「学びのまち足利・『うちどく』プロジェクト」~学力と豊かな心と家族の絆を「うちどく」で育てよう!~

足利うちどく推進委員会と足利市小中学校PTA連合会で推進している「うちどく」(家庭での読書活動)を広めていくブログです。

「第4回うちどくコメントコンクール」おすすめ本②

2017-10-19 11:14:29 | コメントコンクール
今回は、中学生向けの「うちどく」おすすめ本を紹介したいと思います

まずは、栃木県教育委員会のおすすめ本はコチラ(中学生版)

この中から二つほど抜粋します。
風が強く吹いている」(三浦しをん著・新潮社)
「走ることを愛しながら走ることから見放されかけていた二人。奇跡のような出会いから、陸上とかけ離れていた者と無謀にも箱根駅伝に挑む。」
皆さん、お正月の箱根駅伝は見ますか?読み終わると、お正月のTV中継が楽しみになるかもしれませんいや、今すぐにでも、自分が走りたくなるかもしれません そう、読んでいると、主人公達の箱根駅伝への無謀なチャレンジを自然と応援したくなる、熱い青春小説です人生はチャレンジの連続です。中学生でも大人でも、「よし、次はチャレンジしてみよう」と勇気をもらえることでしょう 以前、TVで同じ中学生の読書好きな女優・芦田愛菜さんも、この本をおすすめしてました

きよしこ」(重松清・新潮社)
「上手に話すことができない少年の“ことばにできない思い”が主人公の成長と共に語られる。何度読んでも感動する本。」
これは、まさに「うちどく」におすすめの本ですね。子どもは今の思いを重ね、大人は子どもの頃を思い出すと同時に成長して大人になった視点で思いを重ねられる、感動的なストーリーです

ここからは、独断と偏見で選ぶこの秋に中学生へおすすめの本2冊

君の膵臓をたべたい」(住野よる著・双葉社)
「偶然、僕が病院で拾った1冊の文庫本。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴っていた、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。
病を患う彼女にさえ、平等につきつけられる残酷な現実。【名前のない僕】と【日常のない彼女】が紡ぐ、終わりから始まる物語。」
昨年の大ベストセラーで、今年の夏に映画化もされたので、この強烈なタイトルはご存知の方も多いと思います。読んだ後に、このタイトルの意味がよーくわかります 命の大切さ、はかなさをご家族で話し合ってみるのもいいかもしれませんね。

ナミヤ雑貨店の奇蹟」(東野圭吾・角川書店)
「少年3人が忍び込んだ廃屋。そこは過去と未来が手紙でつながる不思議な雑貨店だった。そこに集う、人生最大の岐路に立った人たち。過去と現在を超えて温かな手紙交換がはじまる… 張り巡らされた伏線が奇跡のように繋がり合う、心ふるわす物語。」
これも、先月映画化され、今絶賛上映中ですね。映画やドラマを見て、原作に興味を持って、読んでみる、というのも、本の読み方としては、大いに結構なことだと思います 人生の岐路に立つ人たちの悩みに、真摯に向き合おうとする主人公たちの“時空を超えた悩み相談(手紙交換)”がとても温かくて面白く、ミステリーとしても最後まで楽しめる作品です

いかかでしょうか?今回紹介した本は、いずれも中学生でも大人でも楽しめる本です。ぜひ、ご家族で同じ本を読んでみて、コメントコンクールにご応募ください

「第4回うちどくコメントコンクール」おすすめ本①

2017-10-19 10:27:32 | コメントコンクール
足利市内の小中学生のいる全てのご家庭の皆様、もう「第4回うちどくコメントコンクール」の応募チラシはお手元に届いたでしょうか

ただ、学校でも「コンクールに応募しよう!」って言われたけど、どんな本を読んだらいいかわからない、という子ども達のために、チラシの表面の「うちどく通信第10号」でおすすめの本を紹介しています


まずは、児童文学評論家の赤木かん子さんのおすすめ本
11歳のバースデー」(井上林子著・くもん出版)
おすすめポイント
「あるクラスの5人がたんじょう日のできごとをとおして自分と友だちのことを理解し、親友になっていく連作です。5年生が主人公ですが、読んでもらえば1年生からでも共感するでしょう。シリーズで5冊あります。」

次に、昨日見事にカラバト2017年間王者となったあしかが輝き大使の堀優衣さんのおすすめ本
レインボーマジック」(デイジー・メドウズ著・ゴマブックス)
おすすめポイント
「小学校低学年の女子におすすめ。ようせい探しの冒険と夢があふれている世界中で読まれているシリーズ本。私も夢中で読んでました。今でも70冊位、大切に持っています。英語版も出ているのでぜひ!!」

次に、昨年の市立図書館まつりのビブリオバトルでチャンプ本を獲得した、毛野南小6年の菊地愛生さんのおすすめ本
ふしぎ駄菓子屋銭天堂」(廣嶋玲子著・偕成社)
おすすめポイント
「マツコデラックス風のおかみから買う、運命のふしぎなだがし。ドキドキする銭天堂駄菓子をぜひあじわってみてください!」

次に、足P連副会長の栢島直美さんのおすすめ本
ルドルフとイッパイアッテナ」(斉藤洋著・講談社)
おすすめポイント
「映画にもなりました。迷いねこルドルフが、ステトラ、イッパイアッテナに出会い、『生きること』を学びます。ルドルフは何を学んだのでしょうか?」

この他、栃木県教育委員会の「うちどく」おすすめ本はコチラ(小学生版)

いかがでしょうか?どの本も面白そうですねぜひ、ご家族で読んでみて、コメントコンクールへ応募してみてください
今回は小学生向けが多かったので、次回は中学生へのおすすめ本をご紹介します

今年も始まります「第4回うちどくコメントコンクール」!!

2017-10-12 10:13:33 | コメントコンクール
いよいよ今年もスタートしました「第4回うちどくコメントコンクール」
昨日あたりから、市内各小中学校に案内チラシが配布されております。

今年は表面の「うちどく通信第10号」には、児童文学評論家の赤木かん子さんとあしかが輝き大使の堀優衣さんに、おすすめの本を紹介していただきました


裏面の応募用紙のコメント欄には、昨年まで無かった罫線を引きましたので、書きやすくなったかと思います


小中学生の皆さんは、本を読んで、家族あてに感想やおすすめポイントのコメントを書いてください。ご家族の方は、お子さんと同じ本を読んだ感想コメントを書いてください。どうしても、同じ本を読む時間がない場合は、お子さんのコメントを読んでの感想コメントを書いても結構です。

例えば、こんな感じで...


そして、今回から少しでも多くの小中学生にこのコメントコンクールに興味を持っていただくため、市内小中学生全員にオリジナルしおりを配布しました


なお、今回から多くの企業、団体、個人の皆様にご協賛をいただき、このコメントコンクールを開催しております。
【協賛企業・団体一覧】(順不同、敬称略) (株)粟谷製作所、足利麺(株)、(株)関口書店、(株)岩下、てらまえ学童クラブ、(有)ラバーソウル、 (株)セレス、(株)アベスポーツ、(有)ナチュール、(有)サンユーホーム、(株)富田商店、(有)あざみ住建、マルニ額縁画材店、(株)五十嵐商店、(有)ABS、えびす工房、大和ダイセット(有)、ほか、個人の皆様からも多数。
ご協賛いただいた皆様、本当にありがとうございました。

では、市内の小中学生、ご家族の皆さん、〆切は10月31日(火)ですので、どうぞたくさんのご応募お待ちしております

「第3回うちどくコメントコンクール」(平成28年度)

2017-10-02 17:02:24 | コメントコンクール
大きな歯車は2回、3回と回ったら、勢いがつくはず...

第2回うちどくコメントコンクールは大変多くの学校、PTAの協力のおかげで、1回目の8倍となる数の応募がありましたが、市内の小中学校33校の中で応募数ゼロの学校が、前回同様10校あり、積極的に取り組んでいただいた学校とそうでない学校の温度差が浮き彫りになりました この立ち上げの数年間で、全校に協力いただけるよう、より広く浸透していかなければ、この事業は打ち上げ花火で終わってしまう、ここが勝負どころではないかと これは、もっと応募しやすい環境を整えようと、以前より要望のあった、「参加賞」の新設と優秀賞の増加を検討しました。

しかし、足P連の予算では到底難しい、ということで、足利市の市民活動支援補助金に申請しました。申請書類の作成や選考委員会でのプレゼンなど、大変苦労しましたが、無事に承認いただき、補助金を活用して、参加賞のオリジナルしおりの作成と優秀賞を各部門1点ずつ増やすことが出来ました

第3回目も応募チラシの表面には、市内の色々な方(校長先生、足女の生徒さん、図書館長、足P連役員など)のおすすめ本を紹介しました

「たかうじくん」にもぜひおすすめの本を、とお願いしたところ、大人の事情で特定の本はおすすめできないとのことで、「論語抄」をおすすめいただきました

「より広く」との思いが届いたのか、33校中32校からの応募があり(惜しい)、な、なんと第2回の倍の5066点の応募をいただきました また、8割以上の児童生徒の応募があったのは、なんと100%の名草小さんを始め8校に急増しましたこれは、参加賞の新設や優秀賞の増加の効果だけでなく、この事業の趣旨をご理解いただいた校長先生を始めとする各小中学校、並びにPTA会長始めとする各校PTAの皆様、そして、ご応募いただいた市内の小中学生、ご家族の皆様、そしてご後援ならびに補助金を支援いただいた足利市および市教委のおかけであり、心より感謝申しあげます。



いやぁ、嬉しい悲鳴ですが、選考には物凄く苦労しました やはり、5000を超える作品を皆で手分けして読むだけでも、大変な労力でした。でも、作品を読んでいると、本当に胸を打つコメントが多数あって、選考委員の皆さんの疲れをホッコリと癒してくれました

この第3回目の表彰式は、この年から開催された足利市立図書館まつりの開会式の中で行われました。そこで、和泉市長が挨拶の中で、小学生1~3年生の部の市長賞(最優秀賞)に輝いた作品を紹介され、大変お褒めいただいてたので、ここで紹介します。「『ないたあかおに』はまだひろすけ(偕成社)」を読んだお子さん(小学1年生)とお母さんのコメントです。

お子さん(小学1年生)「ねえまま、わたしは、あおおにがすき。あかおにがむらのひととおともだちになれたことはうれしかったけど、あおおにがむらからいなくなっちゃったことがかなしかったよ。あおおにみたいなひとになりたいです。」

お母さん「ほんとうのやさしさってなんだろうね。あかおには、しあわせになれたのかな?むらのひとは、あおおにのやさしさにきづいたのかな?ママもつよくてやさしいひとになりたいとおもいました。」

お母さんの「ほんとうのやさしさってなんだろうね。」という呼びかけのコメントが秀逸ですね。本を通じて、家族で色々なことについて考えてみる、「うちどく」がそのきっかけになれば、最高です

「第2回うちどくコメントコンクール」(平成27年度)

2017-10-02 13:51:46 | コメントコンクール
大きな歯車は、回し始めはゆっくりとしか回らず、大変な労力がかかりますが、少し回転すれば、自ずと回り始め、それほど力が要らなくなります。事業もそうで、この「うちどくコメントコンクール」も最初の数年は労力かけて回さなくては、ということで、平成27年度の「第2回うちどくコメントコンクール」は、より多くの学校に取り組んでいただきたいと、事前の校長会や足P連理事会でも、しっかりアピールをさせていただきました。

また、案内チラシの表面の「うちどく通信第5号」では、若井教育長を始め、市内の高校生(足高生)や図書館司書の方などのおすすめの本を紹介してみましたそれと、広報課にお願いして、市のイメージキャラクターの「たかうじくん」にもメッセージをいただきました



その結果、1回目を大幅に上回る8倍強の2318点のご応募をいただきました2回目ということで少しずつ「うちどく」の趣旨をご理解いただいてきて、多くの学校で積極的に取り組んでいただきました。特に、山辺中学校区の山辺中、山辺小、南小の三校は、事前に校長先生方で話し合い、学校を挙げて取り組んでいただき、大変多くの応募がありました その山辺中さんと山辺小さんと昨年に続き筑波小さんが、全校児童生徒数の8割を超える応募ということで、感謝状をお贈りしました。本当にありがとうございました。





2回目は前回以上に、素晴らしい作品が多かったです。1回目はコメントの文字数が少ないものも多かったのですが、2回目はコメント欄いっぱいにビッシリ書いてくれた作品が多く、読むのに一苦労でした

そんな中、中学生の部で最優秀賞に輝いた作品を紹介します。「『太陽の子』灰谷健次郎(角川文庫)」を読んでの中学3年生の女子生徒とお母さんのコメントです。

お子さん(中学3年生)「この本は、ふうちゃんという小学6年生の女の子が心の病気にかかっているお父さんの病気の原因をみつけ、治そうと努力している話です。お父さんの病気は昔あった戦争に関連しているかもしれないとわかる。とても感動します。ふうちゃんの、お父さんに対する気持ちがつたわります。」

お母さん「わたしが若いころに読んでとても感動し、ずっと大切にしておきたい本のうちの一冊です。この本について子どもと語り合える日が来るなんて、本当にうれしいです。またひとつ大切にしたい理由が増えました。」

お母さんのコメントからは、お子さんと自分の好きだった本について、語り合える喜びがひしひしと伝わってきます。本を通して、家族で語り合える、これこそ、「うちどく」の素晴らしさですね また、別の優秀賞の作品を見ると、お母さんが昔読んだ作品をお子さんに紹介されて、再び読んでみたら、新たな発見があったと。こどもと同じ本を読んでみる、というのも「うちどく」の楽しみだと思います