永井 とさんのFBより転載します。
日本最後のスパイからの遺言
~この国を守る為に何が必要なのか~(菅沼光弘・須田慎一郎)
==知の編==(温故知新)
※この本が書かれたのは8年前です。検証してください。
《アメリカが仕掛ける経済戦争》
◆日本は「官から民へ」(官と民を分離する民営化)と言ってる時、世界の現実を見ると、官民が一体となって動いている。
日本経済の強さは、官と財(民)が一体となって、戦略的に事業展開していた。そこに経済的繁栄の根源があったのです。
この根源を、日米経済戦争で潰されてしまった。
《冷戦後のCIAのターゲットは、日本経済》
◆東西冷戦が終結した直後、
『ソ連が崩壊したのだから、CIAを解体してもいいのではないか』と公聴会で詰め寄られた。
『この先、いったいCIAは何をするのか?予算は必要ではないのではないか』と更に畳みかけられると、
CIAのゲーツ長官は、
『今まではソ連との冷戦に80%以上の能力を向けていたが、これからは経済戦争に、インテリジェンスの能力を60%以上向ける』
と答えている。
◆アメリカは、民間シンクタンクや新聞などが、世論調査をしています。
『ソ連が崩壊した今、アメリカにとって、最大の脅威は何か?』と。
すると、60%以上の回答が、
『最大の脅威は、日本の経済力』
と答えた。
(天安門事件の頃)
1989年には、三菱地所が、アメリカの象徴ロックフェラー・センタービルを2200億円で買収した。
こういう時だから、アメリカ政府は、
『アメリカの経済的枠組みに、日本経済をどう組み込んでいくか』
が課題になった訳です。
◆CIAは、徹底して日本経済の仕組みを、戦略的に壊してきた。
バブル崩壊後の不況を見れば、日本の完敗は明らかです。
(具体的な内容は、書籍で確認してください。参考になります)
◆NSA(National Security Agency)は、裏で、グーグルと組んで事業展開しています。
官民一体です。アメリカは官主導です。
そこで、中国共産党が、国内でインターネットの閲覧を制限していいる問題が、出てくるのです。
NSAは全世界の通信網を傍受しています。(エシュロン)
◆昨年、アメリカの国務省へ行った時、MITの学者と情報交換をしたのですが、もう日本研究はやっていなくて、中国研究一辺倒でした。
MITは政・官・学と一体です。
◆(重要)
アメリカ国務省のシュミレーションの様に、中国経済がなっていくとなると、日米同盟は、崩壊の可能性があります。
もし、そうなったら、日本はどうなるのか?
アメリカの他に、日本の同盟国・友好国は、世界は勿論、アジアにもありません。
アメリカが、唯一の同盟国なんです。
◆アメリカが日本を見捨てる引き金となるのは、日本側の対応です。
兎に角、日本の対応が遅い。
アメリカ国務省の経済担当の次官(トップ)は、
『日本は、もう勝手にどうぞ』
というのが本音です。
以前なら、「日本は対応が遅い。これと、あれと、まだ返事が無い」と具体的なテーマを挙げて、怒っていたのですが、もう、それも無い。
◆アメリカ国内では今、中国系アメリカ人の活躍が、目覚ましい状況になっています。
(独り言)カリフォルニアのインチキ慰安婦像を建てた市長もリーという中国系の方でした。
◆中国の銀行は、アメリカの国債をドッサリ買い込んでいます。米国債の保有高は日本を超えました。
アメリカにとって中国経済は、すでに切っても切れない関係になっています。
IMFのナンバー2の座も中国に交代という流れになって来てます。
そうなって来ると、アメリカから見ると、日本はどうでもいいという悲観的な状況になります。
◆中国の固定相場制の維持を、アメリカが容認する見返りに、中国は米国債を買う、という密約です。
◆数年前、江沢民前国家主席が、アメリカを訪問した。
その時、一番最初に行ったのが、パールハーバーです。
『先の大戦では、我々中国人は、アメリカ共に、日本帝国主義と戦った』
と語ってます。
《北朝鮮・拉致問題の真相》
◆金賢姫来日は、
中井さんが、鳩山内閣の支持率を浮上させる為に、拉致問題でのサプライズを狙ったものだった。
北朝鮮は、金賢姫が大韓航空機を爆破した工作員とは認めていないので、韓国側は、その金賢姫を表に出すと、北朝鮮の逆鱗に触れるから避けたいという思惑がありました。
◆しかし、金賢姫が積極的に『来日させてほしい』と韓国政府に要請したのです。
◆日本の外務省は大反対したが、中井大臣が部下の拉致問題対策本部事務局長代理の三谷氏に命じて強引に推し進めたのです。
チャーター機を用意したり、軽井沢の鳩山家の別荘へ行ったり、ヘリコプターで都心を回避したりした為、
韓国では、『国賓並みの扱い』というニュースが流れ、韓国民が激怒した。
それは、怒るのも当然のことで、彼女は大韓航空機を爆破した実行犯です。
100人以上の韓国国民が搭乗しており、今も悲しみに暮れる遺族がいっぱいいるのです。
それなのに、『国賓並みの扱い』とニュースに出たものだから、遺族感情を激しく逆なでしてしまった訳です。
◆横田めぐみさんのご両親は、記者会見で、
『以前から言われていた以上の話は、何もありませんでした』
と語っていました。
それは、当然すぎるほど当然の話です。
もしも、日本で新しい証言が出れば、韓国の情報機関は面目丸つぶれになってしまうからです。
◆今回の金賢姫来日には、超法規的処置が取られています。
つまり、懲役以上の刑を受けた外国人は、原則、日本に入国できません。
しかし、法務大臣の特別許可があれば入国可能です。
千葉景子法務大臣(当時)が、特別許可を出しました。
◆今の日本では、誰も金賢姫来日が拉致問題解決にどんな寄与をするかも一切検証もせず、金賢姫を呼ぶことが、国際的にどういう意味を持つか、その賢愚も推し量らない。
サプライズなどと言って、中井さんが個人的な成果をアピールするだけの為に、多額の税金を使って、果たして日本の国益になるのでしょうか。
◆北朝鮮情報は、重村智計氏(元毎日新聞記者、早稲田大学教授)が、ネタ元だった。その重村さんが内閣情報調査室に出入りをしている。
重村氏は、
『金日成は、もう死んでいて、替え玉である』という本を何冊も出している。
北朝鮮の工作機関のひとつに対外連絡部という組織がありますが、
その部長は、姜周一(官・ジェイル)という人物。
この人物は、日本人拉致事件をはじめ裏の対南工作の総責任者です。
その彼が、朝鮮総連の指導もしている。
だから、朝鮮総連を通して行われる日本の北朝鮮との接触は、全てこの姜周一を通じて金正日のところへ行く。
これが正式ルートです。
そして、これと別ルートに、三十五号室と呼ばれる工作機関があります。
ここが。例えば、重村氏あたりに『金日成は替え玉』などという色々な謀略的情報を出してくる。
◆このやり方はKGBと同じです。
◆(重要)
謀略作戦の最高傑作のひとつが、昭和初期に出回った『田中上奏文』です。
この『田中上奏文』は、誰が作ったのか?
当時のソ連の謀略機関です。
◆当時ソ連軍は、まだ弱く、農業国有化政策や大粛清の嵐の中で、国民は悲惨な生活を送っていた。
この様な中で、ソ連国民の関心を外に向け、日本のソ連侵略計画を大々的に宣伝する事で、ソ連国民を対日戦争に立ち上がらせる為に、この様な謀略文書をつくったのです。
◆この謀略作戦をその後、中国や北朝鮮の情報工作機関は学んだ。
◆じゃ、なぜ、金正日重病説を流すのか?
脳梗塞でありながら、頭は明晰と言っているから、『今のうちに、早く我々北朝鮮と国交正常化の交渉をしないと、金正日は死んでしまいますよ。死んだら、どうなるか分かりませんよ』というメッセージなのです。
その後、足を引きずっている様なパフォーマンスをしています。
あのパフォーマンスそのものが、謀略なのです。謀略情報というのは、文章だけではないのです。
◆(重要)
他にも「中国の医師団が治療に行った」という情報が出ましたが、金正日が中国に診てもらうはずがありません。
金正日は中国へ行ったら殺されると思っているからです。
そうしたら、今度は医師ではなく、鍼灸師だという情報が流れる。
さらには、フランスの医師、ドイツの医師が行ったという情報も出る。
アメリカはこの謀略に乗って、テロ支援国家指定を解除してしまった。
中国も温家宝首相が訪朝し、北朝鮮に対する経済制裁は吹き飛んでしまった。
韓国も謀略情報に乗って、人道援助として、食糧援助もやりますと言いだした。
見渡すと、日本だけが、北朝鮮強硬派になってしまった。
(独り言)今度は、金正恩が、平昌オリンピック外交で、金正日と同じように北の思惑通りに落としどころを探っている。
◆これでまた、日本だけが孤立状態です。
この状態は、ロシア、アメリカ、中国、韓国の利益に適っています。
日本が先駆けて国交を回復すると、北朝鮮だけでなく、半島全体が日本の経済テリトリーになってしまうから、日本は拉致問題で対立してくれてた方がいい。
◆昔の日韓では、日本政府が膨大なお金を韓国に拠出しましたが、結果的に儲かったのは日本企業でした。
ところが、北朝鮮の場合は、日本がカネを出すとどうなるか?
港湾整備は既にアメリカ企業がやっているし、鉄道はロシア、今の状況を見ると、カネを出しても日本企業を使ってくれません。
だから、カネは取られるだけです。
更に、口も挟めません。
そういう状況をアメリカ、ロシア、中国は寄ってたかって作ろうとしているのです。
《小泉訪朝・平壌宣言の真相》
◆小泉訪朝の『日朝平壌宣言』の文面は日本にとってベスト。
本当によく書かれています。
あの時点で、もう一歩進んでいれば、日朝国交正常化をしていたら、
今頃、北朝鮮は日本の経済テリトリーになっていた。
ところが、アメリカが横やりを入れた。
(書籍にこの事が詳しく説明されています。確認してください。)
◆田中均さん(当時、外務省アジア太平洋局長)は、誠実に対応していた。
アメリカに秘密裏に動き、北朝鮮も中国にこの事を一切知らせなかった。
だからうまく行った。
◆日本人は、みんな、朝鮮人の気質が分かっていない。
あの人達は、圧力をかけられれば、かけられるほど、意固地になるのです。
特に、日本人が圧力をかけると、もう絶対にうまくいかなくなる。
この拉致問題の構図は、本当に複雑です。
《中国・韓国。アジア諸国の動き》
◆北朝鮮は、アメリカが韓国に核兵器を持たせない事を百も承知しているから、悠々としている。
◆韓国は、能力的にはいつでも核武装できます。
韓国としては、北朝鮮が持ったなら、我々も持つべきだと合理的な理由があります。
◆以前、台湾が李登輝総統だった時代に、中国軍が台湾海峡に、実験だと称して、ミサイルを撃ち込みました。
ところが、その渦中に、アメリカの第7艦隊の2隻の空母が台湾海峡に行ったら、とたんに、中国軍はミサイル実験を止めました。
当時中国は、第7艦隊を撃破する力が無かったからです。
ところが、今は全く状況が変わりました。アメリカの空母・機動艦隊は台湾海峡には行けません。
今は中国のミサイルによって、米艦隊が一気にやられてしまうからです。
それだけ、中国のミサイルの能力は向上した。
◆もはや西太平洋では、アメリカ単独で、中国の軍事力に対抗できない。
従って、重要になるのが、同盟国との軍事協力のもと、中国の拡大する海軍力に対抗することなのです。すべて今年のQDRに書いてあることです。
◆習近平の最大のライバルは、李克強。
その李克強と小沢さんは、非常に親しい関係にあります。
田中角栄さんが日中友好を成し遂げた頃の話です。
日中青年の交流という事で、李克強は来日し、小沢さんの家にホームステイしました。
以来、李克強が遼寧省の書記になれば、わざわざ老酒を持って瀋陽(しんよう)へ行き、一緒に酒を呑む。
同行した新聞記者が、
『李克強と酒を呑んでいる時ほどリラックスした小沢さんの姿はなかった』
と語っています。
(図書館の本は、P199~P200が抜き取られていました。)
◆中国は、為替の人民元安を維持する為、常に人民元を売って、ドルを買う必要がある。
“チャイメリカ”と言われるほど、強固な相互依存関係で、切り離す事は物理的に出来ない状況にある。
そもそも中国の金融システムをつくった時、多大な影響を与えたのが、ゴールドマン・サックスのヘンリー・ポールソンです。
彼らは、40何回も中国へ行き、社会主義経済から国際金融市場へ移行する仕組みを教えたのです。
しかし、アメリカの金融マンは、善意でやるほど生易しくない。
株式公開した中国の銀行の9割以上が、アメリカの証券会社が主幹事になっています。
《韓国が核武装を狙っている》
◆北朝鮮を見ると、日本が変な経済制裁ばかりやっているうちに、
どんどん中国企業が入ってきて、利権を獲得し、北朝鮮国内は、中国の小品ばかりになっています。
◆(重要)
朴正煕は、カナダから重水炉を密かにアメリカに隠れて導入し、核兵器を作ろうとしました。
それが彼の信念でした。
国家独立の為に、絶対に核兵器は必要だと思っていた。
ところが、これがアメリカにばれてしまい。
朴正煕は自分の部下に暗殺されました。
◆中国は、60年代、ソ連の圧力をかわす為に、核兵器を作ってしまった。
毛沢東は、人民が着る物がなくなっても、我々は民族を守る為に、核兵器を作る、と言った。
◆(重要)
軍事技術的に言うと、核兵器のプルトニウムは劣化します。
アメリカもロシアも大量の核兵器、核弾頭を持っていますが、プルトニウムというのは、何十年か経つと、劣化して使えなくなる。
すると、廃棄するか燃やすかの選択になります。
廃棄するのは、もの凄くカネがかかる。そのカネを出す為の口実として、
オバマ大統領は、『核の無い世界』と言い出した。これは米ロの利害が一致します。
◆【大重要】
この劣化プルトニウムの廃棄に絡んで変な話もあります。
北朝鮮の第1回の核実験は、失敗だったと言われているが、果たしてそうなのか?
爆発したのではなく、プスプスと燃えただけという話です。
実は、劣化プルトニウム弾頭を焼却すると、そのようの燃えるのです。
だから、北朝鮮は、かなり前から核兵器を保有していたのではないか?
そして劣化したものを、核実験という形で、焼却したのではないか?
そういう事も言われているのです。
《アジア諸国は核武装ラッシュ》
◆統計で見ると、農民一人当たりの耕地面積は、日本の方が大きいのです。
13億の民だから、農民の数も多いので、猫の額のような農地を耕している訳です。
◆すでに、中国は食糧輸入国になっている。
今後中国の人達が、世界中で、土地や食料を求めて出ていく事になる。
これに一番脅威を感じているのが、東南アジアの国々で、中国に対してどう国の独立を守っていくか。
ベトナムなど、みんな、核武装を考えている。
◆日本のメディアは、ほとんど報じていません。
日本人は、そんな事ないと思っても、世界では様々な驚くべき実態が起きている。
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