13ヶ月前のクルーズ船のアウトブレークの頃の厚労相時代、陳時中台湾衛生部大臣とは対象的な対応とその露出で驚かされた記憶がある。
陳時中大臣は、台湾政府に大臣という呼称は無く、正確には台湾衛生部長で、中共コロナ禍発症以来、現在も、その職にあって、中央流行疫情指揮センター指揮官として見事な采配で、世界中から評価され、台湾では蔡英文総統に次ぐほどの実力と権限を持ってコロナに対応した。
日本はどうであったろう?
最初加藤勝信厚労相が全面に出て、お決まりの「水際で。。」と標語同様の発信し、さらに、それを官房長官、総理大臣までもが入れ替わり立ち替わりに、メディアの前に露出し、アホな三馬鹿大将によるトロイカ手法での対応は、台湾で、挙国一致、翼賛的報道で一元的な対応を見ていた者には、あまりにも稚拙極まりない光景に幾度と無くウンザリさせられた記憶が蘇る。
そして今回は、
3月15日 正午前
沖縄県石垣市は尖閣諸島の魚釣島をはじめ、各島に新しい字名を記した行政標識を設置する方針を決め、今後、設置のための上陸申請を国に行うという発信(NHK)
同日21時
「政府としては尖閣諸島および周辺海域の安定的な維持、管理という目的のため、原則として政府関係者を除き何人も尖閣諸島への上陸は認めないとの方針を取っている」と発言(産経紙)
このアホな大蔵官僚のキャリアを持つ官房長官のこの程度の発信力しか無いことに驚かされる。
状況とリスクがどれほど理解した結果、こうした官僚用語、官僚論理むき出しの「原則」「・・を除き」と言った、発信力ゼロの発言が出てくるのか?
沖縄県石垣市は、問題の地域の施政権が犯罪国家、反社会的犯罪国家によって、侵害されている現実への危機感から講じた、言わば石垣市の公式な要求に基づく緊急性があっての要求であるのに、
「原則」「・・を除き」の副詞や形容詞を多用した発信は、これに「特段の事情」と「特例」が入れば、1年前の稚拙なコロナ対応で遅れをとった時と同様の発信で、全く反省や学習が生かされていないことを証明したようなものだ。
これでは、中国と二階氏、公明党が泣いて喜ぶような発信で、「日中の井戸を掘った田中派」の面目を遺憾なく発揮したようなものだ。
なるほど、入婿の加藤官房長官は養父の加藤六月二代にわたる
政界や官界から、売「国土」的人物、団体を政権から排除するべき時に、危機感は全く感じられないことにイラつきを覚える。