中国が武漢ウィルスの発症源国でありながら、国境を濃厚に接する2つ国の事情が見えて来くる
北朝鮮と、さらに中国と最長の国境線を接するロシアの感染症拡大は、あまり拡大していないと言われています。 北朝鮮の状況に関しての情報は公式、インサイダーを問わず、精度や確度に不安な残りますので、伝え聞く医療環境を考えれば、かなり悲惨な状況にあっても不思議ではありません。
比較的恵まれている環境にいると言われる北朝鮮軍兵士の栄養状態に関しては、数年前の板門店から脱出亡命して負傷した北朝鮮兵の手術の際に、体内からおびただしい回虫がいたとして、衛生状態と栄養状態が劣悪であることが報じられました。
そうしたバックグランドから、仮に感染症が、最も早い時期の中朝国境封鎖を突破して北朝鮮内で感染症が拡大し、かなりに死亡者があっても不思議ではありません。
でも、その深刻さは聞こえてきません
さて、一方のロシアですが、公式に伝えれる情報では、感染症被害はさほど広がっていないようです。
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こうした離れ業とも言える状況は如何にして可能成らしめたものかに興味が行くのは、kazan如き市井の暇人には、極めて正常な思考だと考えます。
ロシアと中国は、すくなくと駐米関係や日中関係、台中関係より、はるかに中国との友好関係が濃厚でディープな関係にあります。
それはイランやイタリーと中国の関係以上に濃厚ですが、イランやイタリーの悲惨な状況と比べると、むしろ平穏そのものです。
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中国と友好関係にあるロシアが、「中国を全く信用していない」という事実があります。
かってコミンテルンを仕切った旧ソ連共産党政権の権謀術数とチェス関しての比類ない天才を生み出すロシアの思考と知恵、知能は、国際関係上の側面や歴史から簡単に割り切れるような単純なものでないことは言うまでもありません。
ロシアも北朝鮮も中国の国内動向には当然ながら、平時より重大な関心をよせていると考えられます。
したがって、実務レベルの交流は少なくとも日中の関係以上の濃厚な関係があっても不思議ではありません。
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そして北朝鮮は伝統的に旧瀋陽軍区との密接濃厚な癒着関係にあり、今その軍区を継承した北部軍区とのズブズブな関係は健在のはずです。
武漢ウィルス情報は、人民解放軍内部で共有されていたはずで、北朝鮮軍の窓口は北部軍区の中枢と濃厚な関係を維持しており、その関係は、駐中国北朝鮮外交部公館が濃厚な関係を維持しているはずの中国政府の外交窓口との関係などは足元にも及ばないレベルであるはず。
なぜなら、北朝鮮外交外交公館のそれは、日本の外務省の出先である北京大使館と五十歩百歩のレベルで、所詮ソフトな情報、中国内部の人脈情報、北京のグルメ情報止まりながら、一方の北部軍区と北朝鮮軍窓口・当局は、物資の密輸でズブズブな関係にあるという構図が簡単に想像できます。
つまり国境付近で中国から北朝鮮へ伝わった情報は、質、量、精度はすべてリアルなミリタリースペックの情報であったと見ます。
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北朝鮮の石炭、鉄鉱石輸入利権は北部軍区のダミー企業に、北朝鮮が必要とするエネルギーと兵器開発技術、生活物資の輸出利権も当然ながら北部軍区のダミー企業にあって、そこから北朝鮮へ移動するという立て付けの構図です。 ですから、
過去に、世界規模のハッキング事件が起きるとすぐに北朝鮮が浮かび上がりますが、それを指導したのが瀋陽軍区と言われております。
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こうした背景を踏まえて武漢ウィルスの発症を考えれば、
北朝鮮は、人民解放軍内部で共有している武漢ウィルス情報は、生物兵器とか、あるいはヒューマンエラーで武漢のラボから漏出したとかの議論や判定は別にして、このウィルス自体の研究、漏出による想定被害が、「大変なウィルスが発症し、制御不能状態で暴走している」とする事実情報を北部戦区経由で的確に入手できる立場にいたと言えます。
その優位な立場に居てこそ、いち早く1月22日の中朝国境封鎖が決断できたという理由になると考えます。
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一方ロシアは、中国にとって自国が友好関係にある唯一の大国であり、共に反米ということでは相性の合う似たもの同士の関係ながら、状況と断片情報から、ロシアの俊敏な頭脳と「中国を絶対に信用しない」マインドで導き出された結論が、生物兵器とも言える凶暴なウィルスが人民解放軍の制御が容易なものでは無いとするものであったはず。
その結果、全国境線にわたる国境封鎖が実行できた。
つまり、人民解放軍と濃厚な情報ルートを確保できてた北朝鮮はいち早く国境を封鎖し、中国を信用しないロシアは、その思考により、クールに世界最長とも言われている中国国境線封鎖の意思決定ができた背景だろう想像できます。
この結果、他の諸外国がウィルスとの戦争をしている今、二つの国からの公式情報には深刻な感染症の拡大を伝える報道は聞こえてきません。
kazanが知る限り、つい最近まで、チェスの天才的あるいは最強とも言えるチェスプレイヤーはロシア人であったことを思い出しました。