日本よりお粗末なドイツの安全保障感覚
正直、安心感すら覚えたですね。。
日頃から、日本政府のお粗末な海外発信力に不甲斐なさを感じてきましたが、そんな時、ドイツの意思決定や、安全保障関連に関する政府の行動を見ると、なにか安心感というか、「オウ、まだドイツがいたか(^o^)」と言う気になるから、我が日本国の政治の三流ぶりが、ドイツがいれば、希釈されるようなきになるから、得難い存在だと思っています。
昨年・2021年夏頃だと記憶します。
英国の最新鋭空母QEが、中国の海洋進出の牽制を目的極東海域に派遣され、同艦が、台湾海峡ほか、日本の南西海域で、海自や、在日米軍と合同の海上訓練を実施したことは、記憶にまだ新しいこととのはずです。
空母QEの派遣数ヶ月前には、日米にさらに仏軍が加わり合同で九州・霧島訓練場で、離島上陸、兵站運用、さらに、模擬市街戦、作戦支援等の一連訓練をしました。
更には、日米豪仏海軍による合同訓練も5月にはインド洋で行われました。その時、仏海軍は強襲揚陸艦とフリゲート艦各一隻を投入しております。
記憶がただしければ、空母QEの極東派遣の際には、同艦の作戦支援艦として、米海軍駆逐艦、オランダ海軍フリゲート艦、そしてドイツもフリゲート艦を派遣しましたことは、昨年の報道にある通りです。 しかし、それにしても、ドイツのフリゲート艦派遣となれば、オランダ海軍と同列ということになり、まるでドイツは中国への忖度しまっくり感を全開にしたような、またしても通常運転を展開しました。
メルケル首相第8代連邦首相(在任: 2005年11月22日 -2021年12月8日は、日本の失われた30年の濃厚になった時期である後半時期と、彼女の在任が重なるところに注目が行きます。
この政権時は、EUの主導権を確保することにドイツのすべての政治的リソースを投入し、結果、EU内で、ドイツの一人勝ちを演ずることに成功した政治家です。
この間、ギリシャ国家経済破綻や、アラブ諸国からの不法移民のeu不法移入を許容し、大きなこんな乱を招く不幸な事態になりました。
それが直接の原因で、英国のブレグジットが実現等、結果eu域内でのドイツ一人勝ちとダボス会議に代表される、なんとも奇妙で矛盾に満ちた「人道」「グリーン」「LGBT」など、極端な21世紀型リベラル構造を、政治的文化としてeuに定着させたというリベラル的功績と、媚中、親中、擁中構造を西ヨーロッパに浸透させるというレガシーを残しました。
ドイツにとっての結果は、主要企業は中国資本に買われ、ドイツ銀行危機では、結果中国資本の海航集団の資本参入と中国の影響力浸透を許す結果を招く結果になりました。
つまり、経済とその競争力の分野では、優等生の第一列に座り、国際安全保障分野では、常に第二列、第三列でお茶を濁し、そうした思考から、安全保障に希薄な感性になったけっか、ガスエネルギー供給を完全にロシアに委ねる結果を招き入れました。
こうして背景があればこそ、eu加盟を希求するウクライナのロシア侵略危機に際し、ヘルメット数千個の援助が実現したというのは、なんともドイツ的政治発想という以外の言葉が見つかりません。
過去100年の日本史を振りかえるなら、1936年11月25日の日独防共協定が、日本の近現代史を語る時、国家的悲劇、不幸の分水嶺と思えてなりません。
その意味で、「今度はイタリア抜きで云々」は決して、あってはならない発想であり、かって魔がさした瞬間を深く、と留め置くべき教訓だろうと確信します。