寒い日が続きますが皆さん風邪などひいていませんか?私は馬鹿ではありませんが元気です。
連日寒さに関してのニュースが流れていますが、それと同じく乾燥についてのニュースもよく耳にします。今年はかなり乾燥していて、東京では1ヶ月近く連続で乾燥注意報が出されています。そこで今回は目の乾燥対策、特に涙の役割に関して調べてみました。
湿度の低下に加え、室内は暖房によりさらに低下しがちで、目がシパシパする方も多いと思います。そんな目の乾燥対策でポイントになるのが、涙です。
悲しい時など知らずに涙が流れてきますが、これは涙の中でも「反射性分泌」と呼ばれる涙です。「反射性分泌」に対して、感情に関わらず常に目に流れている「基礎分泌」という涙もあります。この「基礎分泌」によって目はいつも潤いを保っていられるのです
涙は3つの層から成り立っており、いちばん表面の層は「油層」と呼ばれています。油層は涙が蒸発するのを防いでいます。2番目の層は、涙の90%以上を占める「涙液層」です。そしていちばん下の層は「ムチン層」と呼ばれています。ムチン層は、角膜の水濡れ性を良くする働きがあります。水濡れ性とは例えば窓ガラスに水が付いたときに水玉状になると「水濡れ性が悪い」といい、水が一様に窓ガラスにつけば「水濡れ性が良い」というように、ムチン層があると水濡れ性が良くなり、涙がはじかれずに角膜上にきれいに分布するのです。
自分でも気付かないうちに目を潤してくれている涙。では涙はどこで作られ、どのようにして目に運ばれて行くのでしょう?
涙が作られる生産工場は「主涙腺」という器官で、上まぶたの外側のところにあります。ただ、「主涙腺」で作られた涙は自然に目まで流れていくものではありません。普通の工場でも商品を出荷するのにはトラックなどが必要です。人間の体でトラックの役割を果たすのはまばたきなんです。まばたきをする度に目の表面には一定量の涙が送り込まれます。私たちは、1分間に約20~30回程まばたきを繰り返して、無意識のうちに目の表面に涙を送りこんでいるのです。
このようにして目まで送られ目の表面を潤してた涙は、約10%が蒸発してしまいます。蒸発せずに目に残った涙は、目の内側にある「涙点」という小さな穴へと流れて行きます。「涙点」を通った涙は最終的には「鼻腔」へと流れ、鼻の中にたどり着きます。 目薬を指したら「口が苦く感じた」なんて方もいらっしゃると思いますが、これは目薬が涙と同じルートを通って鼻の中に流れ込み、さらには口までたどり着いたという事です。また、涙を流したら鼻水も出てきたという経験をされたことはありませんか?これも涙が流れて鼻から流れ出ているのです。実は、涙の帰る場所は鼻だったんです。
さて、それでは涙にはどんな役割があるんでしょうか?
まずは酸素や栄養分を目に伝える役割があります。先ほど話に出た涙の大部分を占める涙液層が、角膜に栄養分や酸素を補給してくれているのです。
次に目から老廃物やごみなどを洗い流したり、雑菌の進入を防ぐ役割があります。空気中には多くのバイ菌が存在します。涙がなければ、それらのバイ菌が直接目にふれて、炎症を起こす原因になります。
最後に最初に記した目への水分補給を行う役割です。コマーシャルなどで「ドライアイ」という言葉を耳にする機会が多いですが、そういった目の乾燥を守ってくれるのが涙です。
涙がある一定量より少なくなってしまうと、角膜全体を潤すことが出来なくなってしまいます。すると、目が疲れやすい・目がかゆい・ゴロゴロするなどのドライアイの症状が出てきます。
したがって、ドライアイを防ぐためには涙の量の低下を防いだり、目に水分を与えてあげることがとても有効になってきます。
特に空気が乾燥する今の時期は、部屋に加湿器を置いたり、目薬を差すようにしましょう。
また、まぶたを温めることも効果的です。方法はやけどしない程度のお湯にひたして軽く絞ったタオルを、目を閉じたまぶたの上に5分間程度乗せるだけです。入浴時に上下のまぶたを軽くマッサージするのもいいようです。
肌だけでなく、目の乾燥対策にも心がけて下さいね
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