滋賀県・京都府とその周辺の山と滝Ⅱ

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2023.10.07 朽木小入谷の奥に神坐の滝群を探しに(後編)

2023-10-07 23:41:01 | 滋賀湖西の山と滝(比良以外)

(続き)

 

今度は支流のミノミ谷に入ります。
立派な山道を登ると「びわ滝下り口」というプレートがかかっています。トラロープに頼って激下りすると「びわ滝」が見えてきます。
落差10mほどの段瀑です。谷に下りてしまえば滝全景を見ることができません。

 

「びわ滝」は地形図を見る限り下流から遡る方が早そうですが...
山道に戻って、次は大トチノキを見に行きます。
途中見かけたひねたスギです。

 

ミノミ谷のさらに支流へと道が続き、この木の前で道は途絶えます。
谷に下りて少し登ると大トチノキが見えてきますが、最初はそんなに大きく見えません。

 

近くまで来ると徐々にその大きさがわかるようになります。
でも写真では大きさが全く伝わってきませんね。割と開けた場所にあって、近くに比較できる木がないためでしょうか。

 

大トチノキは結構な斜面にしっかりと根を下ろして聳えています。

 

ちっと寄った方が大きく見えますね。
草川さんの本(巨樹の誘惑)にも紹介されていますが、掲載されている地図の場所が間違っています。

 

大トチノキより上部も美しい自然林です。
ワイドに撮ったらその美しさを強調できたかもしれません。
後から、そうだきょうは広角ズームレンズを持ってきていたのだ、と気が付きましたが時すでに遅しでした。
3つ目の失態!

 

巨樹に目を奪われて上を見上げてしまいますが、足元を見れば、そこには小さな世界が。

 

ミノミ谷本流まで戻って「白石の滝」を目指します。
このルートは完全に谷の遡行です。
徐々に険しくゴルジュ地形となり谷通しでは進めなくなってきます。

 

不明瞭な急斜面を登ってからトラバースするルートをトラロープ頼りに進むと「白石の滝」が見えてきました。
4段から成る滝で総落差は30mと言われていますが、水量が少なく見栄えしませんね。

 

1段目はかろうじて滝とわかりますが、2段目は流木が重なりあって水流を隠してしまっています。その上にもう2段あるようですが見えません。
滝の上には行けず、右手の斜面を登って高島トレイルに出たいのですが、岩がらみの藪で難儀しそう。時間も押していることもあり、きょうは引き返すことにします。

 

引き返す途中の岩肌に小ぶりのダイモンジソウが慎ましやかに咲いていました。

 

手の届かない高さの場所には線香花火のような蕾と花がありましたが、写真に撮るにはちょっと遠すぎました。

 

車道に戻り見上げると、美しい鱗雲が広がっていました。
急に秋になり山に行くにはいい季節になりました。きょうは風もあって長袖一枚では少々寒いくらいでした。
でもヤマビルの心配もなく滝巡りができました。

 

車道をゆっくり花の写真など撮りながら戻っていきます。
これはアキチョウジ、たくさん見かけました。

 

かわいい毛虫です。でもこれはイラガの幼虫で、毒があるので注意が必要です。電気虫とも呼ばれて感電したかのような痛さがあるとか。
この春にチャドクガの幼虫に触れて、えらいことになったので、わたしは蛾の毒には弱いのかもしれません。特に注意です。

 

ツルニンジンも所々に咲いています。

 

ツルニンジンは久しぶりに見ました。
大きな花で見栄えがいいですね。

 

ツルニンジン、蕾もいっぱい。

きょうは、3つの滝を見つけられず、また高島トレイルに上がることもできず、予定通りではなかったものの、滝に巨樹にキノコに秋の花、たくさんの美しいものに出会えて満足の山行でした。

 


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