この春はのんびり花見登山がマイブーム。
それも王道のコース。天邪鬼は封印、すっかりミーハーです。
今回も超人気コースの霊仙山。人が多いのは承知の上、駐車場も満車になるのはわかりつつ、エビネ、ウラシマソウ、ヤマシャクヤク、クリンソウが同時に見られるのはこの時期しかないと意を決して(!)行きました。
登山口まですぐの位置で、みなが敬遠する路肩駐車車両間の狭いスペースを見つけて、何度も切り返しをして縦列駐車。小技好きなんです。
クリンソウ群生地で写真を撮ろうとするがレンズのキャップが外れない。
出発前に家でザックを机の上から落とした時に、勢いでキャップがPLフィルタに食い込んでしまったらしい。
うんともすんとも動かないので、やむなくフィルタごと取り外す。きょうはPLフィルタなしでの撮影となってしまうが仕方ない。
PLフィルターは反射光をコントロールするので、鮮やかな発色やコントラストが得られるんですけどね。青空も薄い水色になってしまうが仕方ない。
霊仙山は今回で3度目となる。過去はいずれも醒井から漆ヶ滝経由で登っている。
このコースは今では荒廃して廃道になっているようである。
滝の上にはハシリドコロの大群落があったのを覚えている。コケイランやギンランも咲いていたなぁ。
このところ久しぶりの山が続いていて、霊仙山は22年ぶり。先週訪れた横山岳は31年ぶり、その前の大御影山起点の平池は45年ぶり、そのまた前の鈴鹿庵座の滝も25年ぶりといった具合に。
若い頃はそう思うといろいろな所に行っていたなぁと改めて思う。近年は同じところばっかり行っているということですね。
初めて行くところもいいけど、久しぶりに行く山もいいものです。ほとんど忘れてしまっているため新鮮です。また古い写真と見比べるのも面白い。
スタートが遅かったので笹峠までは静かに登れたけれど、その後は案の定、大賑わい。常に視界に人の姿が入る。
展望は霞んで遠くは見えないものの、唯一雲のかかっている御池岳や逆方向には伊吹山などの主要な山々はしっかり望める。
しかし遠望よりも霊仙山上のカルスト風景はこの山独特のもので、どこを見ても絵になる。青空の元、新緑と石灰岩の白さが際立って素晴らしいものだ。カレンフェルトと呼ばれる石灰岩の林立する岩柱は形が様々で、これを見ているだけでも飽きない。
花は期待通りのもので、クリンソウ、エビネ、ウラシマソウ、ヤマシャクヤク共にたくさん見られ、それぞれは最盛期近く(クリンソウはやや早め、ヤマシャクヤクはやや遅め)で見応えがあった。
ウラシマソウを見るのは初めてで予想よりも大きなものであり驚いた。エビネは生息場所によって微妙に花の色に差があるのも発見であったし、ピンク色の模様が入ったヤマシャクヤクも見つけることができた。またニリンソウはまだまだ咲き残っていてくれるなど十分満足いくものであった。
一つ残念なことを挙げるとすれば、ギンランを探しきれなかったことぐらいだろうか。
この日は各所で夏日25℃を軽く上回る気温であったが、山上ではピーカンであったにもかかわらず、風がやや強く吹いて涼しく感じられ、汗をほとんどかかず快適であった。
さてさて、春の花も終盤に近づいてきたことでもあるし、そろそろ次回からは天邪鬼発揮の登山となりましょうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます