ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇ 私が26歳の時  『旅する力 深夜特急ノート』(沢木耕太郎著 新潮文庫)

『旅する力 深夜特急ノート』を 
読んで、ふと私がカリフォルニアとメキシコへ行ったのは26歳ではなかったかと思い、パスポートを調べたら、やっぱり26歳だった。

沢木耕太郎が、26歳の時、ユーラシアからヨーロッパを目指し、私は26歳の時、太平洋を、散々使い回しされたらしくトイレのドアが壊れていたチャイナエアで、LAの空港に着いた。
LAに滞在中、長距離バスでメキシコへ行って見た。


生まれて初めて、国境というものを目視し、自分の足で国境を越えた。
その時の写真。
多分、近くにいた人に、頼んで撮ってもらったのだろう。
ラインは、アメリカとメキシコの国境ライン。

この時のひとり旅の写真は、
もう1枚、残っている。
この写真は、長距離バスのトイレタイム時に、同乗していたひとり旅と人と互いに取り合ったことを覚えている。


私は、自分のアルバムを終活というか、全て断捨離してしまったので、偶然、本からはらりと落ちてきたこの写真ぐらいしか残っていない。


沢木耕太郎が書いていた、長期のひとり旅に重要な要素。
「食べる力」「呑む力」「聞く力・訊く力」

この3要素、私と同じだと思った。
私は、長期間の旅の最中、現地の食べ物で食べられない物がない。そして日本食が食べたいと思うこともない。

勿論、呑む力は、なんでもOKで、呑みすぎを注意することを用心するほど😅 

「聞く力・訊く力」は、やっぱり、すぐ訊きに行く。
言葉が分からなくても、人は理解し合いたいものだという変な自信があって、どんどん、訊きに行く。
訊く以上は、相手の言葉も真剣に聞く。そうすると、言葉が分からなくても、なぜか解るのだ。

加えて、私には「寂しい」と「恥ずかしい」という感覚が希薄だと思う。
だから、ひとり旅ができるのだろう。

















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