以前、10年ぐらい前だったろうか。
ドイツをふらふら旅していた時、友人から渡欧するとメールが来て、ではニュールンベルグで会おうと言うことになった。
その友人と合流して、ニュールンベルグの旧市街地を歩いていると、友人がソーセージを食べたいと言う。
ソーセージ? と聞いて、私は魚肉ソーセージしか頭に浮かばず、所謂ドイツで言うところのヴルストを英語でソーセージを言うということを、脳内で変換できなかった。
しかも、レストランのアウトサイドの席に着き、ソーセージと注文しても、サービスしてくれる人に、まったく通じない。
私は、ええっえっー!である。
ソーセージが通じない!!
なんと言えばいいの? である。
なんと言えばいいの? である。
(ヨーロッパ各国で、英語が通じないと言うことは、ほぼないけれど、実はたまーにある。)
そもそもが、私の頭の中では、ソーセージといえば、魚肉ソーセージなのだ。
それで、ソーセージを注文し、「それはなんだと?」と問われ、なんと説明するのだ? ということである。
この時点で、私はソーセージ=ヴルストだと、気付いていないのだから。
マルちゃんの魚肉ソーセージ? いやいや、マルちゃんはない!!
ウィンナーソーセージ? いやいや、違う、違う!!ここはドイツじゃん。
シャウエッセン? いやいや、これは商標!!
ああだこうだと、お店の人とやりあっているうちに「ヴルストか?」と言われた。
「えー!! ソーセージってヴルストなの?」って言うか「ヴルストって英語でソーセージ?」と、口があんぐりである。
???と!!!が交差し連続する中、確かにソーセージはヴルストだと悟った私は「Oh,Ja, das ist es!」(「おぅー、そう、それだよ!」)と、あんぐり口で、言った。
改めてメニューを見ると、発見しました。
Nuernberger Bratwurst の文字を。
まさに、ニュールンベルグのヴルスト、ソーセージです。
私は、指さし、「Dieses hier.」(これです)と言った。
私に取って、脳内で、ソーセージとヴルストのふたつはまったく別ものだったのである。
と、思う私の方が、あきらかに変だ。
これって、英語ができない所為?
それとも、日本でソーセージって、あのピンクの魚肉ソーセージにしか使わない所為?
それとも、日本でソーセージって、あのピンクの魚肉ソーセージにしか使わない所為?
いやいや、ソーセージと言ったら魚肉って、これって北海道限定の概念?
いやいや、シャウエッセンを、ソーセージって言う?
などなど、私の思い込みが為した状況に、東京出身の友人も意味が解らん的に口があんぐりである。
それで、更に付録の話しがある。
その友人が、レストランでトイレに行った。
と思ったら即刻、戻って来た。
「DとH、どっちが女子?」
そうなのだ。
オランダやドイツ、ベルギーも、トイレの男女の表示が、WとMではなくD(Damen 女性)と、H(Herren 男性)なのだ。
この情報、『地球の歩き方』に、書いてあるのかなー。
あらためて、Sausage 英語=Wurst ドイツ語です。
ああ、私は、信じられないことに、ヴルストがソーセージだなんて、知る由もなかったのです。
<余談>
フランスの大聖堂ノートルダムNotre-Dameのダムが、水力発電のダムではなく、アムステルダムのダムでもなく、聖母の意味だと知ったのは、オランダに住んでいた時、大変失礼なことに、トイレの表記Damenがきっかけでした😂
<追記>
ベルギーの南部の街、ナミュールに行った時、「駅はどこですか?」と、オランダ語で訊いても英語で訊いても、通じなかった。
ナミュールはフランス語圏なので、そもそも駅が、station、オランダ語発音でスタチオン、英語だとステーションが、まったく通じなかったのです。
フランス語ではgareです。
フランス語のロマン語系と、ゲルマン語系は、まったく異なる語系ですもんねー😂
因みにベルギー北部は、フラマン語圏でオランダ語がばっちり通じます。