ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◆ 映画『15時17分、パリ行き』の、1本前のタリスに私は乗っていた。

                       

 この映画を見てこよう思っている。

 この日、私はブリュッセルへ行くために、アムステルダム中央駅から、事件が起きたタリスの一本早いのに乗った。
 ニュースを聴いて、人生の分かれ目の不思議さを考えてしまった。

 なんなんだろう。
 別に急ぐ旅でもないのだから、15:17のタリスに乗る可能性だってあったはずだ。

 タリスは全席予約だ。
 私は、なんのプランもなく、まあこの時刻にしておこうか程度の気持ちで、乗車の数日前にネットで予約をした。



 そう言えば、
 ずっと前は、私がスキポール空港から搭乗する便の、一便早い飛行機が、ウクライナの上空でロシアに撃墜された。


 旅をしていると、いろんなことに出くわす。
 ブタペストの駅では、難民がいっぱい床に座っていた。
 私が、ドイツへ移動した翌日、ブタペスト駅の国際線は閉鎖された。


 日本では、
 夕張の次の駅で、吹雪のために特急が止まり、16時間も車内にいたことがあるし、やっぱり吹雪で、千歳空港の床で一夜を明かしたことがあるし、最終便が霧のために目的地着陸できないので、羽田へ戻るということになり、羽田に戻ったら、電車もホテルもなく、さらに羽田は国内線のロビーの床に寝転がることが不可なので、国際線のロビーへ行ってくれと言われたこともある。

 そんなもんだ。


 家族は、よっぽど強運だというけれど、人は、死ぬときに死ぬと、私は思っている。
 その場所や死に方は、だれにも選ぶことができない。
 天のみぞ、知る、である。


 
 


 
 

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