ケストナーが自分の経験を元に書いたと言われている小説『ファビアン あるモラリストの物語』(1931年)の映画化です。
本棚をざっと見渡してみても、見つからなかったので、ネットから書影を拝借。(ああ、生きてる内にと、馴染みの古書店に持って行ってもらったに違いない。)
1931年のベルリンが舞台の⼩説が「今、この世界の映画」になった『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』予告編【2022年6月10日公開】
ケストナーの、人生に於ける哀しみが、身に沁みる。
ケストナーは、自身の著作が、ベルリンで焚書、される時、その場に行っていたという。
その彼が、1931年の作品、自らをモデルとした作品で、死ぬ。
私には、まるで、自らの作品が火で燃やされる、その作品の死を予見したように見えた。
第1次世界大戦敗戦後のドイツ、その国家の幻想の破綻後に訪れる、その享楽、その刹那が、哀しい。
ヒトラーを産んでしまった、その土壌と言うか、その苛立たしい気配。
その、その、その、その、のリアリティ
それが、痛ましく、悔しく、腹立たしくて、そして虚しくて、ならない。
かつて相似形の、私が存ずる国籍の国家を除外して、他人ごとのように、言えることではないけれど。
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夫が、東京での一週間の集中講義を終えて、帰宅。
帰宅後の間食用に
厚焼き卵のサンドイッチを作っておいた。
ジョージアのワインで。
ワインを頂くのは私、だけですが😅
先日、東京で日本画家で絵本作家の小林豊さんと、お会いした時に、「旅の最中、ジョージアのワイン飲んだんですけど、チョー美味しかったです」と言ったら、「ジョージアは美味しいんだよ」とおっしゃって「レバノンも、美味しいんだよ」と言った。
「それも、飲みました。でも基本はスペインのリオハです」と言うと、小林豊さんがあきれ顔で「なんだよ、相変わらず、酒のみだな」とおっしゃった。
エヘヘヘ、わたくしめ、その通りでございやす😂
ドイツで買ったワイングラス。
ドイツでは、ビアグラスにも、この目盛りがついている。
いかにも、これが、ドイツだと思った。
なんだろう。
この表裏は。
ドイツの。