働く主婦の独り言

有職主婦の毎日を綴ります。愚痴や趣味の話。興味はつきません。

ジェネリック医薬品

2006-04-09 19:34:45 | Weblog
最近CMも多く4月からの保険制度の改正により
より使いやすくなったジェネリック医薬品。
簡単に言えば特許の切れた医薬品を同じ成分で別のメーカーが作ったものです。
もちろん開発費等かかっていないので
お薬の値段つまり薬価がかなりお安くなっています。
私の職場でも4月からそれに対応するように以前から準備をしてきました。

ただこの制度にもいろいろな問題がまだ多くあります。
まず適応症の問題です。
保険で薬を処方してもらう場合
その薬の適応症と病名が一致していなくてはいけません。
ところが成分が同じでも適応症が異なる場合があるのです。
最初に開発された先発品にはある適応症が
後発品いわゆるジェネリック医薬品では適応症が無い場合があるのです。
例えばある胃の薬Sは「胃潰瘍・胃炎」どちらにも適応症があるのに
その薬のジェネリック医薬品には「胃潰瘍」にしか適応が無いのです。
そうなると胃炎で使っていた患者さんにはジェネリックを使うことが出来ません。
それから国が後発品を使用してもらいたいために
後発品を使用することで保険の点数の加算があります。
点数としてはわずかなものですが
もともと先発品と後発品の薬価差があまり無い薬で
短期間の処方(よく急性期の処方といわれています)の場合
後発品を選ぶことで先発品を選ぶよりも金額が高くなることもあるのです。

ジェネリック医薬品を使用していくことは
膨大な医療費の削減になるので否定はしません。
ただ一人一人が良く理解していかないと
かえって損をしてしまうこともあります。
たまに「ずっと飲んでいる薬だから良く分かっている」
と薬だけを持っていかれる患者さんがいます。
でもチョット待ってください。
医薬品の進歩は日々続いています。
もっと薬剤師を利用しませんか?
「セルフメディケーション」これからのキーワードです。
疑問に思ったことはいつでも聞いてください。
今まで大丈夫だったからは通用しないのがお薬です。
コメント (2)
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