2017.08.11
敗血症…意味が分からなかった。
軽度ならまだしも、重度の敗血症にかかると死に至る場合もある。
キーワード検索をすると、出てくる内容が恐ろしくて読めない。
自分の血中に何かしらの菌が紛れ込んでいるのか…
でもどこから紛れ込んだのか。
食事?
いや、毎回栄養士さんが考えて出してくれているレシピだ。
そんな事あるはずがない。
持ち込んだ飲料系?
いや、これは持ち込む度にしつこいくらいに、看護師さんに確認を
してもらっている。
ペットボトルの水、お茶は必ず紙コップに注いで飲む。
24時間以内に飲み干し、飲み残しは廃棄する。
これを徹底している。
(一度キャップを開けると、空気中の菌がキャップに付着し、
それが体内に入り込むのである。)
まず問題はない。
持ち込んだ食料品?
カップラーメンなど捕食系は、製造過程で菌の入り込む余地など無い為
問題はない。
持ち込んだ通信機器系?
これも持ち込む度にアルコール綿で機器全体を払拭し、付着した菌を
そこで死滅させるのである。
本、雑誌、マット類などは持ち込み禁止だ。
紙面に付着した菌が舞い上がる。
マット類は、空気中の浮遊物が舞い落ちてそこに付着し、それを
吸い込んで体内に取り込んでしまう。
これだけ神経を使い、徹底しているのだ。
まず菌の入り込む可能性は少ないだろう。
それともよほど運動神経のいいスーパー菌が、様々な難関をクリアーして
目的地に辿り着いたのだろうか。
ただどれほど運動神経のいいスーパー菌であっても、その宿である体が
運動神経ゼロだと力を発揮できないだろう。
あらゆる菌の感染経路を模索する。
副主治医から2~3日後に、ひとつの可能性の説明があった。
カテーテルを抜く際に一瞬挿入口との間に隙ができる為、そこから雑菌が
侵入したのではとの見解だった。
びっくりしたのと同時に、そんな事で菌は侵入するのだと痛感した。
退院日に変更の兆しはなく、ただただ点滴による抗生剤の投与で、菌が
衰退するまで頑張るしかなかった。
これに輪を掛けるかのように、主治医が不在になることを告げられた。
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