白血病闘病記は(1)で一旦終了します。

白血病闘病記(2)「再発編」は、後日掲載予定です。
少しの間、撮り溜めた写真をアップしていきます。

順調な結果と唐突の電話

2022-02-14 13:58:00 | 日記
 2017.11月

  月1回の外来も4回目。

  受付手続きもだいぶ板についてきた。

  (こんなこと板については行けないのだが…)

  診察の流れも大体決まっており、診察券を差し込んだ後、まずは採血。

  入院のベッドで朝早くから抜き取られることを考えると、自分の意思で

  腕を差し出し、血管を選んでもらうことはちょっとした優越感だ。

  (常に3本の血管が幹線道路の様にくっきりと通っており、看護師さん

  からは選び放題で、非常に刺しやすい患者さんだと…怖…)

  その優越感も、針を刺す時と抜く時は蛇ににらまれたカエルの様になる。

  すべては採尿と採血の結果で判断するしかなく、この時は順調に進んで

  いた。

  そんな中、ある日唐突に携帯電話が鳴った。

  父親の様子が変だと、母親からの不安げな声だった。

普通に生活できる幸せ。

2022-02-06 15:32:31 | 日記
 2017.9月

  従来の生活を早く取り戻すべく、日々がリハビリの連続だった。

  普通に生活できることがいかに幸せな事か、一日一日思う。

  加えて傷病手当の申請、会社とのやり取り、銀行、管理会社、

  インターネットの開通手続き等、やる事は結構あった。

  自宅療養といってもやはり病院とは違って、つい気が緩んでしまう瞬間は

  多々ある。

  今まで30年以上は、まず見る事のなかった時間帯、テレビ番組である。

  出勤時にはいつもの、おはよう系の番組をBGMに、朝食を済ませ

  歯磨きを終え鏡に向かう。

  持ち物は目をつぶっても取れる位置にある。

  中身は知れている。

  大したものは決して入っていないのである。

  一連の動作が細胞に刷り込まれたような生活を送っていた。

  そのBGMが以前とは異なり、今度は映像となって目の前に大きく

  広がった。

  ついつい引き込まれて終わりまで動けない。

  気づけばお昼前。

  そんなことは頻繁にあった。

  もちろんメディアはテレビだけではなく、ラジオ、音楽プレイヤー、

  撮り溜めた録画、そして何と言ってもインターネットである。

  今までは、仕事上の調べもの、休憩時間の楽しみ、帰宅後の旅行の検索、

  グルメの検索など、必要に駆られて向かっていたパソコンの周辺が、

  その時は畳1畳分のオフィスに変わっていた。