《ここからは、白血病闘病記を書いていきます。》
もともと人より疲れ安い体質は自分でもわかっていたので、
その日もいつものだるい感じのしんどさだった。
その時の体形と言えば、中肉中背いわゆる普通のおっさん体形
だったのである。
ちょっとお腹が出てて、顔もふっくらとし、少し小走りすると
はぁはぁぜぇぜぇ、食べすぎるとズボンのベルトの穴が2つ程ずれ、
最悪の場合締まらなくなるという、およそ20数年前の自分が
想像もしない体形だったのである。
知り合いの子供たちにはまあまあ親しみを持たれていて、
週末になるとよくいろんなところへ連れていってあげた。
その日も温水プールで遊んだ帰りだった。
みんなで夕食をと、子供のお祝いも兼ねてかごの屋へ寄った。
帰りの運転は、しんどかったがそれほどではなく、いつもの
だるい感じのしんどさだったのであまり気にはせず帰路についた。
だけどこれがその後の人生をも狂わせる予兆だったとは、
この時の本人には知る由もなかった。