じいちゃんの卒業事

昨日、じいちゃん（私の父）の
愛車を知り合いの整備工場に引き取ってもらった。

じいちゃんは、非常に車を運転する事が
好きである。

ずっと、運転していたいと思ってはいただろうが、
何といっても、８３歳という年齢になり、
色々と覚束ない事が目立ってきた。

本人も、やっとソノ気になり、
自分で、整備工場の人に連絡をした。

そしたら、
イキナリ車を持ちに来た。

感傷に浸る暇も無く、
あれよあれよと言う間に、
ひきあげて行った。

一瞬、ポカ～～～～ンって感じだった。

だって、本当にこんなに直ぐ持ちに来るとは
思ったいなかったので。

じいちゃんも、同じだったらしい。



正直、私は、ホッとした。

８０になった頃から、
そろそろ、運転を控えて欲しいと思っていたから。
間違いを起こしてしまってからでは、
遅いのである。

高齢だからといって、
事故を起こすと言うわけでは無いのだが、
体の動きや、反応、判断力が衰えてくるのは、
如何する事も出来ないのだ。

なんだか、可愛そうだけれども、
仕方が無いと思う。
鬼の様に意地の悪い私ではある。

じいちゃん、
淋しいだろうけど、
大きい事故も起こすことなく、
運転者を卒業できて、
おめでとうございます。