私がバスケ部で広報部門を始めてから、早いもので1年以上が経過した。
これまで様々な企画を立案し、世に送り出してきた私だが、もちろんそれ以上に実現しなかった没案というのも数多く存在する。
この度卒業するにあたって、それらをネタ帳の中に眠らせたままにしておくのも勿体ないと思うようになった。ちょうどいい機会であるし、ここでいくつか紹介することによって供養させて頂きたい。一応、没になった順に掲載している。
①【マネージャー 仕事の流儀】
マネージャーは、部活動中から部活外の時間に至るまで、部員たちを支えるために日々労働をしてくれている。しかしながら、プレイヤー達はアハアハとバスケに楽しく没頭するのみで、彼女らの努力を顧みるものは少ないのである。
そこで私は、某ビジネス系テレビ番組、プロフェ〇ショナル仕事の流儀を参考にして、マネージャーの業務を部活内外に知らしめようと画策した。
番組で使われているBGM・効果音から番組ロゴまですべて準備し、当時のマネ主務に、大会の日の朝から密着取材をおこなった。後輩マネージャーに喋りかけることを躊躇していたピュアな私が、勇気を振り絞ってインタビューしに行ったのだ。
そしていざ新歓期前、満を持して動画製作に取り組み始めたのであった…。
【没理由】番組主演予定のマネージャー、電撃退部。
②【バスケ部ロゴ制作】
一橋大学バスケ部には、ロゴというものが存在しない。
ユニフォームや部旗には大学の校章が使われており、練習着のTシャツにペンギンのアイコンが使われているのみである。
他校のようにカッコイイロゴがあれば、ポスターやアパレル、グッズ等に利用できるのではないかと考えた私。ペンギンをモチーフにしつつ、HITOTSUBASHI BASKETBALL の文字が入ったロゴの制作に取り掛かった。
まずは自分でペンギンを描く練習をし、次にアイビスペイント(デジタル絵描きアプリ)に下書きを入力して色付け。ペンギンがなんとなく書けるようになったら文字との配置を考えよう、と全体の流れを計画し、いざ…。
【没理由】お察しの通り、絵心の無さ。
③【バスケ部応援歌 カラオケ音源づくり】
バスケ部のプレイヤーは、全員が個人の応援歌を持っている。応援部門が制作し、いいプレーをした時や飲み会のコールに歌われるのだが、近年コロナの影響により、飲み会はもちろん、応援での声出しも禁止。下級生たちに浸透させられていなかった。
せっかくの応援歌文化が廃れてしまうのは見過ごせない、と思った私。応援団長水上に、全員分の応援歌に使われている曲を教えてもらい、カラオケ音源をダウンロードして歌詞を付けた動画を作り始めた。声出し応援が解禁される三商戦までには完成させたい…。
【没理由】プレイヤーの数が多すぎて頓挫、原曲がYouTubeにない、JASRACに怒られそう。
※応援団長水上君は、バスケ部のYouTubeで全員分の応援歌の歌ってみた動画を顔出しで公開し、案の定特定されていた。クレイジーである。
④【夏合宿特別企画 ~逃げた水上を探せ~ 動画クイズ!】
バスケ部では毎年、夏に泊まり込みで練習を行う夏合宿が開催される。今年は大学のコロナ規制も弱まり、3年ぶりに開催できるのではないか?という予測がなされていた。
夏合宿は暑い中一日中練習をし、心身ともに鍛え上げる目的で行われるため、当然ながら練習はキツく、練習後にも楽しみなどない。そこで、体力を使わないレクリエーションを企画したのである。
内容としては、YouTubeで選択肢付の限定公開動画をいくつか制作し、概要欄から選んだ次の動画に飛ぶというもの。具体的にイメージが付きにくいという人は、参考動画を載せておくので是非やってみて欲しい。面白いよ。
→ https://youtu.be/tKQc_7oMiVI
選択肢の動画や、「今日○○が付けていたヘアバンドの色は?」というタイムリーな質問を取り入れる等、楽しいレクリエーションを考えていたのだが…。
【没理由】夏合宿の不認可、動画中ターゲットとして逃げ回る予定だった水上君のスポーツ喘息発症。
⑤【バスケ部選手紹介 ジョジョのスタンド風】
リーグ戦を迎えるにあたり、応援に来て下さる保護者の方々やOB・OGの方々に対して選手紹介をしようと考えた私。
誰がどういうプレーを得意としていて、どういう見どころがあるかということを伝えるため、選手ごとのステータスをデータに基づいてS~Eの六段階でつけ、紹介カードを作ろうと考えた。
こういうやつ↓
分析班のSOUに依頼し、試合における選手それぞれのFG率、アシスト、リバウンド数などを算出。よし、準備は整った。あとはステータス表を付けて公開するのみ…。
【没理由】「対戦相手校に自チームの分析データを晒すとか正気か⁉」と学生コーチに諭されたため。そりゃそうである。
今回紹介したものは没ネタのほんの一部で、他にも一般向けグッズ販売、一橋バスケ部の歴史調査など、様々な理由から実現しなかったものもある。
しかしながら、これだけ多くのことに挑戦し、結果様々なものを世に送り出してこれたのも、広報部門をやりたいといった時に背中を押してくれた当時の主将や、自由に活動させてくれたバスケ部の皆のおかげである。
初心者として入部してから、自分のやりたいことをずっと貫かせてくれた環境に感謝しつつ、また来年度以降も広報部門を存続してくれるという後輩に思いを託して、この場を締めさせて頂く。
ありがとう、Red Penguins。
文責 初代
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