お疲れ様です。新3年の巻田です。
昨年はけんとと渋谷ハロウィンに偵察に行き、楽しかったものの散々な目に会いました。
参照「渋ハロ2018」
https://blog.goo.ne.jp/hitbb/e/34fcf0847113584ede1cedfab703c4b3
さて、今年の10/31はと言いますと、、、
愛しのティンカーベルとハロウィンディズニーに行ってきました!
今日はその時の様子を皆さんにお伝えします!
大学生と言えば可愛い女の子とディズニーランド!高校生の頃から思い描いてきた大学生活を実現したいと思った僕はティンカーベルをディズニーに誘ってみた。
>カップルってディズニーとかUSJとかのイメージあるよなぁ〜。ミッキーとミニーもUSJとか行ったりするのかな?
≫ディズニー行きたいの?じゃあせっかくだし!今度のハロウィンに行こうよ!
口下手な僕の言いたいことを理解してくれるティンカーベルに感謝。待ち合わせ等は自然に決まり、準備も万端、と思った前日、ある疑問が浮かび上がった。
どんなコスプレで行くべきなのだろうか。去年のドラえもんを使いたくはないし、、
しかしこの答えは意外と簡単だった。
僕の可愛いティンカーベルは刃牙シリーズに登場する医者兼格闘家である鎬紅葉のコスプレで来るはずであるから、弟である空手家鎬昂昇の格好で鎬兄弟コーデしかないこと気づいた。
僕は高校時代使っていた柔道着を引っ張り出し、着てみた。
か、髪の毛が圧倒的に足りない、、これでは愚地克巳ではないか、、
まあ、愚地克巳の方が刃牙シリーズでは格好良く描かれているしいっか、と軽い気持ちで僕は柔道着を着て当日家を出た。
オーラが出ているのか電車では周りに人は寄ってこないし、目も合わせてくれない。まあ、相手は愚地克巳だし、畏敬の念を抱くのも仕方ないなと思いながら意気揚々と集合場所へと向かった。
中央改札で待ってるよ〜(。・ω・。)
という可愛いメッセージを眺めながら集合場所につくと、何ということでしょう、
そこに立っていたティンカーベルは真っ黒の長袖、ジーンズに真っ黒のブーツなのです。
ま、マレフィセント、、?
と訊ねたら、
違うよ!!ハロウィンと言ったら黒服ディズニーでしょ!!
何で柔道着なのよ!!!と言って泣きはじめてしまった。
はじめて見る女の涙に風情を感じながらも、僕は何度も謝罪し泣き止むようお願いした。
着いて来て!今から黒い服買いに行くよ!
そのまま、マレフィセントと愚地克巳は奇跡的に空いていた近くのGUに駆け込みました。
これとこれとこれ!着てみて!
言うがまま試着室に押し込まれて着てみると
、、、全身黒い、、
これではモジモジくんではないか、、、
試着室を出ると
どうかな、、?
と訪ねる間もなくGUの無人レジの上に巴投げされました。無言で無人レジでキャッシュレス決済を済ませると、僕のことをかつぎあげあっという間に駅。
彼女のあまりの現代っ子さに驚くとともに浪人と現役の差を見せつけられた気がした。
浪人、か、、、
悪くはなかったかもな、、、
電車内で僕はふと浪人期に書いた小説を思い出していた。
参照「モラトリアムの色」
https://blog.goo.ne.jp/hitbb/e/bb4ac6da9d16bc91fc27f228728930ac
♪♫♪♫♫♪〜
次は舞浜〜舞浜〜
降りようと思ったところ、彼女はなぜかまだ不満そうな顔をしていた。
一発笑わせてやろうと思い、
次は舞の海〜舞の海〜
という小島先輩に習ったギャグをやってみた。
ティンカーベルの涙袋が破けた。
ごめん、本当にごめん、悪いのは小島さんだ、と何度も頭をホームで下げて20分かけて機嫌を取り戻した。
ランドとシーどっちがいい?と訊ねたら彼女はランドと即答。
遅くついてしまったから一時間並ぶ羽目になったのと荷物検査でティンカーベルがBCAAを没収されたことを除けばなかなかスムーズな入場。
モジモジくんとティンカーベルは晴れて夢の国の仲間になった。
ディズニーと言えばまずはファストパス!僕は体育会の練習の賜物を見せつけるべく、なおやくんすごーい!と言われるべく、ゲートを通るや否やバンチスタートで急加速してホーンテッドマンションのファストパスの列に並んだ。
ティンカーベルは可愛らしくだいぶ遅れて走ってきて、もうなおやくん速すぎ〜ありがとうね!
と言って一緒に列に並んだ。しばらくするとアプリでもできるみたいだね!ほら!と言ってスマホを見せてきた。
画面を見ると入園した時刻にファストパスをすでに取得していたことが分かってしまった。
無意味に走っていたことも気づかい、今予約したかのように装う無邪気な笑顔に僕は苦しんだ。こんな滑稽な僕の姿をかの喜劇王チャップリンは笑ってくれるだろうか。おそらく見捨てられるだろう。
ファストパスもうまく使い、無事いくつかのアトラクションに乗ることができた。
橋の横で少し二人でまったりと話していた時に僕は
なんかこうやって黒服みんな着てるのを見るとポケモンのアンノーンみたいだね、
とつぶやいてみた。
ティンカーベルの気持ちの糸がプツンと切れる音がした。
鎬昂昇を目指した僕は視神経ではないものを切ってしまったようだ。
そんなに黒服ディズニーが嫌なら帰ればいいじゃん!せっかくハロウィンに来たのに!ほんとに知らない!もう帰る!
大体舞の海って何よ!!
ほんと意味わかんない!!
彼女は超軍人ガイアのように叫び泣きながら走り出した。
女とは感情的な生き物である。しかし、その感情を理解することは非常に難しい。イメージとして、原因→感情→行動が人で、感情→感情→感情が女だ。
今回は彼女がポケモンが苦手だったのかなと僕なりに結論づけ、彼女のあとを追った。
シンデレラ城の脇で一人でティンカーベルは泣いていた。僕は何度も謝り、泣き止むようお願いしたが無意味だった。あたりも徐々に暗くなり始め、遠くでパレードの音がしていた。
かなりの時間が過ぎてから
ティンカーベルは泣きやんだ。
少し歩こうよ、と誘うと、
小声でいいよ、返事してくれた。
ふたりでゆっくりと薄暗くなってきたディズニーランドを歩き始めたが、そこからは何を見ても何を話しかけても楽しく思えなかった。やがて僕らの間のわずかな会話もなくなり、ただただ二人アンノーンの中を歩き続けた。
何か話そうと思えば思うほど頭の中が真っ白になっていく。何を話そうにも、今までどうやって話していたのかすらわからなくなってしまった。
僕は本当に悲しかった。ディズニーランドにいき、別れるカップル年間50万組。僕らもその一組になってしまうのか。
一度壊してしまったガラス細工は二度と元には戻らない。無数に散らばったかけらを中で必死に拾い集める僕はきっとけんとから馬鹿にされるだろう。先輩後輩たちからも言われるのも容易に想像ついた。
だけどまわりからなんて言われるかはどうでもよかった。僕はただ彼女を失いたくなかった。ティンカーベルと出会った日からの想い出が無数に蘇り、色褪せていく。
意識が遠くなり、そして何も考えられなくなった時に無意識にひとこと口からこぼれた。
「ターキー」「ターキー」
あっ、と言って彼女は照れくさそうに笑った。
奇跡が起こった。
同じセリフ同じ時思わず口にするようなありふれたこの魔法で誰も触れない二人だけの国を作り上げたのだ。
今思い返してもなぜあの時ターキーと言ったのかわからない。たまたま見えたから。あるいはウォルト・ディズニーがかけてくれた魔法なのかもしれない。
だけど僕とティンカーベルの時は再び動き始めた。
そして明日は僕の誕生日。どんなMagical Surpriseが待っているのか楽しみだ。
文責:巻田
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