「トランプ-金正恩(キム・ジョンウン)会談を通して、非核化の進展や合意なしでは首脳会談を何度やっても成果はないという教訓を得た。南北と米国、日本の首脳が、仮に来年の東京オリンピックを契機に集まるとしても、本質的問題がまず妥結しなければ意味がない」
菅義偉首相の外交・安全保障面における特別補佐官役を務める宮家邦彦・内閣官房参与(67)は12日、本紙のインタビューで、東京オリンピックを契機に南北米日の首脳が会談しようという文在寅(ムン・ジェイン)政権の最近の構想についてこのように語った。「トランプ-金正恩会談がなければ、4カ国首脳会談を行うというのは興味深かっただろうが、(米朝首脳会談の失敗は)根本的な問題が妥結しなければ何度会っても意味はないという教訓を与えた」というわけだ。
元外交官でキヤノングローバル戦略研究所の研究主幹を務める宮家邦彦氏は先月、菅義偉首相と1時間にわたり昼食を共にしたことで話題になった。その後、菅首相に助言を行う内閣官房参与6人のうちの一人に任命された。
宮家氏は、菅首相が今月9日に日本を訪問した朴智元(パク・チウォン)国家情報院長と会談したことについて「日韓両国が対話をするのは極めて前向きなことだと考える」とし「すぐに結果は出ないだろうが、いい結果につながることを望む」と語った。
だが宮家氏は、最近、韓国大法院(最高裁に相当)の徴用賠償判決以降、日本の雰囲気が悪化して新たな段階に入っていると分析した。宮家氏は「私のように常に韓国を重視すべきだと考える人間は、最近徴用関連の問題で韓国を弁護するのが難しくなった」と語った。それほど韓国に対する日本の雰囲気が良くない、というのだ。「日本国内の雰囲気はどの程度か」という質問に対し、宮家氏は「韓国を重要と考える人間が消えているのが現実。そういう雰囲気がはっきりと日本にある」と答えた。
菅首相は前任の安倍晋三首相より柔軟な立場を取るのではないか、という期待感が韓国国内にあることについて、宮家氏は「双方とも立場が強硬なのに、日本だけ雰囲気が軟化するのは無理」と批判した。
宮家氏は、文大統領が韓日関係改善を望むのならまず韓国国内の支持者を説得することを注文した。宮家氏は「外交の80%は内政だ。安倍政権の外交が成功したのは反対派をうまく説得したから。文大統領が国内の反対を放置して相手国と外交しようとするのは無理」と指摘し、その上で「韓国で(韓日関係改善に)反対している人々を説得し始めたら、日本でも歩調を合わせることができるだろう」と語った。
東京=李河遠(イ・ハウォン)特派員
菅義偉首相の外交・安全保障面における特別補佐官役を務める宮家邦彦・内閣官房参与(67)は12日、本紙のインタビューで、東京オリンピックを契機に南北米日の首脳が会談しようという文在寅(ムン・ジェイン)政権の最近の構想についてこのように語った。「トランプ-金正恩会談がなければ、4カ国首脳会談を行うというのは興味深かっただろうが、(米朝首脳会談の失敗は)根本的な問題が妥結しなければ何度会っても意味はないという教訓を与えた」というわけだ。
元外交官でキヤノングローバル戦略研究所の研究主幹を務める宮家邦彦氏は先月、菅義偉首相と1時間にわたり昼食を共にしたことで話題になった。その後、菅首相に助言を行う内閣官房参与6人のうちの一人に任命された。
宮家氏は、菅首相が今月9日に日本を訪問した朴智元(パク・チウォン)国家情報院長と会談したことについて「日韓両国が対話をするのは極めて前向きなことだと考える」とし「すぐに結果は出ないだろうが、いい結果につながることを望む」と語った。
だが宮家氏は、最近、韓国大法院(最高裁に相当)の徴用賠償判決以降、日本の雰囲気が悪化して新たな段階に入っていると分析した。宮家氏は「私のように常に韓国を重視すべきだと考える人間は、最近徴用関連の問題で韓国を弁護するのが難しくなった」と語った。それほど韓国に対する日本の雰囲気が良くない、というのだ。「日本国内の雰囲気はどの程度か」という質問に対し、宮家氏は「韓国を重要と考える人間が消えているのが現実。そういう雰囲気がはっきりと日本にある」と答えた。
菅首相は前任の安倍晋三首相より柔軟な立場を取るのではないか、という期待感が韓国国内にあることについて、宮家氏は「双方とも立場が強硬なのに、日本だけ雰囲気が軟化するのは無理」と批判した。
宮家氏は、文大統領が韓日関係改善を望むのならまず韓国国内の支持者を説得することを注文した。宮家氏は「外交の80%は内政だ。安倍政権の外交が成功したのは反対派をうまく説得したから。文大統領が国内の反対を放置して相手国と外交しようとするのは無理」と指摘し、その上で「韓国で(韓日関係改善に)反対している人々を説得し始めたら、日本でも歩調を合わせることができるだろう」と語った。
東京=李河遠(イ・ハウォン)特派員