「みんなの年金」公的年金と企業年金の総合年金カウンセリング!                 

このブログ内検索や記事一覧、カテゴリ-等でお楽しみください! すると、あなたの人生が変わります。

★401(k)の百聞は一見に如かず 

2007年03月03日 | 確定拠出年金
へ.Fidelity Investments

・フィデリティを従業員教育の情報技術企業とだけ括るのは無理があります。ピーター・リンチのマゼラン・ファンドも持っている全米最大の投資信託(ミュ-チャル・ファンド)の資産運用会社であり、M&A等も手掛けている1946年来の総合金融会社です。

・753万億ドルを運用、顧客資産は1.1兆ドル、社員28,738人、営業拠点18ケ国。DB、DC、IRA、キ-オプラン等のリタイアメント・ビジネスは568万億ドル。

・ アメリカでも年寄りの面倒をみるのは1900年代当初には「家族」の義務で行っていました。それが1930年頃から1980年頃迄の50年間ほどは「政府と企業」が制度を作って面倒をみてきました。それが1980年以降「個人」の自己責任で行われるようになってきました。

・401(k)の資産運用の投資対象商品として各種のミュ-チャル・ファンドを提供します
と同時に、そのレコード・キーピング、その問合せにコ-ルセンタ-を運営、併せて資産運用の相談にものっています。

・401(k)の資産運用も、当初のSaving(安全運用)から投資のInvestingに変わるにつれて、運用商品も複雑多岐になってきているし、投資教育も不可欠ですし、Web.等ツ-ルの精度・スピ-ドも一層向上してきています。

・401(k)の成功の秘訣は
1.従業員の教育と対話
2.総合サ-ビス
3.明解な制度設計
4.複雑な仕組みに多様な解決法
5.経営者と従業員への税のインセンティブ

・401(k)は、従業員の自助努力制度であって、
1.税引き前給与から天引き
2.企業も拠出
3.運用責任は従業員(企業が運用プランを用意)
4.税制の取扱いに特典

・401(k)プランのこれからの課題は、運用リスクのマネジメント(76%が株式)と多い現金持出し(IRA等に入れない)といいます。

・市場が崩れ出した際の集中的な解約請求に対してコ-ルセンタ-の異常な程の整備によって、逆に市場パニックを増強しないかという筆者の質問に対しては、何度かの経験とシミュレ-ションにより楽観視しているようでした。

・越中記者も報じているが、フィデリティでもDBとDCの混合型(キャッシュ・バランス・プラン)がブ-ムになっているといいます。

・ ライフサイクル・ファンドのアイデアは401(k)プランの最適なモデルでしょう。

・200人ほどのコ-ルセンタ-と50人ほどのコンピューター室を見学。同様な施設がアメリカに他に3ケ所あるとのこと。元託銀のツア-参加者がマ-ルボロのコンピューター 室を見て本邦都市銀行と同程度の規模(器としては)との感想、ということはフィデリティ1社で本邦都市銀行4行分のインフラを保持しているということ。

・401(k)の発展にとって、アメリカン・スピリッツという背景も重要ですが、何よりも 推進力を発揮したのは<個人べ-ス>のテクノロジ-(web、電話、レコ-ドキ-ビング等)を開発したことでしょう。

・コ-ルセンタ-のプレゼンテ-ションで、パワ-ポイント画面のフィナ-レを若い女性が誇らしげに画面いっぱいに「TECHNOLOGY」と大書して終えた意味、更にボストン早朝の散歩のときに見ましたフィデリティの営業店のポスタ-に「TECHNOLOGY」と大書してあった意味は、<個人ベ-ス>のニ-ズ(=アメリカン・スピリッツ)に対応出来る手段を保持していると、宣言していましたのでしょう。

・コンピューター室を見学するため入室したところ、4人の日本人先客が説明を聞いておりました。同行者曰く、4省(大蔵・厚生・通産・労働各省)の課長補佐程度の超エリでしょうとのこと。このあと、ボストンの街中でとサンフランシスコの飛行場で見かけました。お忍びの旅行らしく視線をあわせない陰気な連中でした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿