部屋の室温は20℃あるのに、なんとなく寒く感じるということはございませんか??
それは、窓や外壁に面した壁が冷たいことによることが考えられます。
ひとが感じる体感温度は「室内温度」+「周囲の壁の温度」を割った温度と言われます。
つまり体感温度は、床、壁、天井の6面の表面温度が関係しているのです。
単純に外壁に面している窓の温度が「0℃」だったとします。
他の壁は今回は考えずに単純に計算しますと室温「20℃」+「0℃」÷2=体感温度は10℃
ということになります。
※本来は床・壁・天井すべての壁の温度と関係します。
そこで有効なのは窓対策です。
素材のニオイなどに過敏な場合はそれなりの素材での対策が必要ですが、素材などは
考慮しなくてよいという場合は、窓に断熱シート(梱包で使うプチプチ)を張るだけで
窓からの冷気は防げます。
また冬の間の夕方から夜にかけて窓枠の中に断熱材をはめ込んでしまうのも一案です。
素材や見た目にもこだわりたいという方には、セイキグループの「ハニカム・サーモスクリーン」
がおススメです。
ハニカム・サーモスクリーン【2023年12月改訂】
100%ポリエステルの不織布でできており、丸洗いもでき、障子のように柔らかい光を取り入れる
こともできます。
過敏症の方でポリエステルがNGという方もおられますが、使用可能な方にはお勧めな商材です。
リフォーム工事が可能でしたら、外壁面に断熱材を充填し、窓を断熱サッシもしくは内窓を設置
するなども一案です。
過去のblogでは「なぜ寒いの?」という視点を様々な視点で書いておりますので、そちらも参照
ください。
「我が家の暑さ・寒さ対策」のブログ記事一覧-建築士だからわかる〇〇教えます
もう一つ。体感温度は体感温度は室温だけでなく、湿度と風速によってもかわるということです。
ミスナールの計算式などで表現されますが、
例えば、
室温が20℃ 湿度が30% 風速は0m/S(室内なので)の場合の体感温度は18.8℃となります。
室温が20℃ 湿度が60% 風速は0m/Sの場合は体感温度は20.1℃となります。
室内で温風式暖房やエアコンなどを使用した場合、風速が発生します。
室温が20℃ 湿度が30% 風速は0.5m/S(エアコンの強の場合の吹き出し口の風速程度)の場合
の体感温度は16.3℃となります。
風速が0.1m/S程度ならば体感温度は18.0℃となります。
このように湿度と風速によりましても体感温度は変ります。
冬場は室内の湿度をあげて、エアコンや温風式暖房のように空気が流れるものを避ける
もしくは空気が流れない程度に設定することで体感温度をあげることも一案です。
まずは窓対策、次に湿度と風速を考えてみましょう。
その上で効果がありそうと思われた場合は本格的に窓対策や外壁廻りの断熱、室内の壁を
調湿効果の高い素材でリフォームすることも一案です。
まずはお金をかけずに対策をしてみましょう!
私は、いまのお家に一般的に使われている新建材に含まれている化学物質や電磁波の影響
のない健康住宅づくりをしておりますが、健康的な素材を使うことで温熱環境にも効果が
あることもあります。
加えて地震力を半減させる装置を標準装備することも可能です。
ご興味ありましたらお気軽にご相談ください。
ちなみに電磁波対策は比較的簡単に、しかもお金を掛けずに対策できます。
温熱環境の改善につきましてもさまざまなアイデアがあります。
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ひと・すまい・くらし 一級建築設計事務所 新井 伸宏
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