春の足音が日々近づいてきておりますが、改めましてヒートショックについて再掲させていただきます。
絵は全国健康保険協会より
日本家屋はお風呂場やトイレが北側に設置されていることが多く、また日本家屋は無断熱もしくは断熱材があまり入っていないお家も多く見受けられます。
いまお住まいのお家の断熱材がどのくらい入っているか、につきましては、建てられた築年数により凡そわかります。以下のblog参照ください。
日本の省エネ基準は1980年(昭和55年)に初めてできました。
そのときの断熱材の厚みは一般的に使われているグラスウールという断熱材で、天井は35㎜程度、壁は25㎜程度と言われています。
つまり日本のお家のお風呂場やトイレは寒いことが容易に想像されるということです。
ヒートショックが起こる原因は、急激な血圧の変化と言われています。
居間はエアコンやストーブをつけているので暖かいですね?
しかしお風呂やトイレはいかがでしょう?
廊下に出ると急激に室温が下がっていてぶるっと寒さを感じることはございませんか??
急激な温度変化は血圧を上下させます。
急激に気温が下がるということは、血管が収縮して血圧の上昇をうながします。
そしてその状態のまま、トイレでいきんだらどうなりますでしょう?
血圧が上昇した上に、もっと血管に負荷がかかることになります。
またお風呂に入り、急激に体温が上がるとどうなるでしょう?
今度は血圧が一気に下がります。
意外と知られていないことのひとつとして急激な血圧の低下により、意識を失う恐れがあるということです。
意識を失い溺れてしまう恐れもあります。お風呂で溺れるという原因のひとつです。
つまり寒い脱衣場から、暖かいお湯につかってほっと一息、その瞬間が意外と危険なのです。
ですので暖かいお湯につかって安心しないでください。
ご家族の方ももしもご両親などがお風呂に入った際に、お湯につかったから安心と思わないでいただきたいのです。
もう一つ。意外と知られていないことのひとつとして、熱い湯に長時間つかることにより、熱中症を起こす可能性もあるということです。
寒い日、熱いお風呂でカラダを温めたい、という気持ちは私も同じです。しかしだからといいまして熱い湯に長時間つかることは冬場でも熱中症になる危険性があることに注意しましょう。
おうちのお風呂場やトイレが寒い場合は、できればリフォームすることをおススメしますが、窓対策だけでもすることである程度の寒さ対策はできる場合があります。
加えて、トイレや廊下、浴室とリビングとの温度差をなるべく少なくする。
トイレや脱衣場に簡易的な暖房器具をつけることも一案です。以下はビックカメラのURLですが参考までに。
https://www.biccamera.com/bc/i/topics/osusume_heater_bathroom/index.jsp
またお風呂に入る前に熱いシャワーで浴室の壁や床を温めておくことも一案です。
とにかく温度差を少なくすることが重要です。
キーワードは「温度差をなくす」ということです。
ピン!ときた方もおられると思います。
温度差は屋外と屋内でも言えます。
暖かい部屋から寒い屋外に出る際にも注意が必要です。
部屋を出る前にきちんと着込むこと、そして特に首回りなどを冷やさないようマフラーなどを巻いてから外に出ましょう。
ほんの少し、ベランダに出るだけ、でも急激な温度差は血圧の変化につながります。
ベランダの洗濯物を取り込むだけ、ベランダの植木の手入れをするだけ、ほんの短い時間だから、と侮ることのないように注意しましょう。
いや注意してください。
ヒートショックは冬場だけの問題ではなく、夏場でもエアコンの効いた室内と暑い屋外の温度差によっても起こります。
しかし冬場のヒートショックは特に問題です。注意の上にも注意してください。
ひと・すまい・くらし一級建築士事務所
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