毎週土曜日は【援農の日】
私が援農させていただく理由は、安心安全な食べ物を確保するための知識を得ること、安心安全な食べ物をつくる人たちとの人脈をつくることです。
食糧自給自足の家、エネルギー(電気・ガス・水道など)自給自足の家を広めたいと思っております!
ご興味のある方は「ひと・すまい・くらし」で検索してみてください。
今日は獨協大学経済学部・高安健一ゼミ(開発経済学)12期生5人で構成される「多様性野菜レスキュー隊」の活動が『日本農業新聞』で紹介されたことをうけまして、農家さんとお話しさせていただきました。
「"多様性野菜" 活用法を探る 規格外 認知度向上へ 獨協大学経済学部 JAさいたま協力」
規格外野菜を多様性野菜と名付けて活動を広げているようです。
食品ロスが少なくなる活動は素晴らしいですね。
私も大地を守る会に在籍していた際に考えていたことでありましたので、お昼をとりながら農家さんと意見交換させていただきました。
その中で大切な視点がひとつありました。
消費者はレストランであれ、個人であれ、規格外野菜=多様性野菜は、形が悪かろうが、キズがあろうが安く手に入ればありがたいと思う人は多い。
しかもそれが無農薬野菜など安心・安全な野菜ならばなおさらのこと。
もちろん食品ロスの課題はわかっている。自分で手塩にかけた野菜を廃棄しなければならない想い。
でも実際に農家は、規格外野菜=多様性野菜を出荷しない。
なぜか??
農家にとって、その取り組みが経済活動に乗るかどうか、がとても大切とのこと。
規格外野菜=多様性野菜をより分け箱に詰め、発送する、その手間だけでなく、箱代や発送代を考えて、それが経済活動にのらなければやりたくてもやならないだろう
例えば、規格外野菜をより分けるのは通常の作業なのでできます。しかし箱代、発送料、また規格外野菜=多様性野菜を受け入れてくれる消費者を探す手間。
農家さんは単一作物の規格外野菜=多様性野菜を大量に受け入れてくれるところを見つけなければなりません。
その手間や箱代、発送料を考えると、採算がとても合わない。
ということらしい。
消費者にとってはとてもありがたい取り組みであっても、農家の立場からすると、なかなかに難しい課題のようです。
私は流通の課題と思いました。
ですので、例えば、規格外野菜=多様性野菜を欲しい人はその農家さんまで取りに来てくれれば、いつでも好きなだけ持って行ってもよい、とも言えそうです。
そこで例えば、
大根はキロ当たり100円程度(キロ当たりとは凡そ大根1本程度です)。加工品の場合はキロ当たり50円程度ですので、
大学生などがサークル活動やボランタリー活動の一環として
農家から規格外野菜=多様性野菜、例えば大根をキロ当たり20~30円で購入する、箱および流通は大学生が軽トラなどでその農家さんまで取りに行く。
その際の箱などはリサイクル可能なboxを大学側が用意もしくは農家から借り受ける(農家にあるもの。箱の購入費用など別途かからないようにすることが大切)。
その規格外野菜=多様性野菜(大根)を受け入れてくれる消費者へキロ50円で届ける、または販売する
などであれば、農家さんは考えてくれるかもしれません。
少々上から目線なアイデアになってしまいましたが農家さんとしては経済活動にのらなければ、なかなか解決しない課題と思いました。
私的には大地を守る会のような流通会社でさまざまな農家さんから集まった野菜を仕分ける際に出る規格外野菜=多様性野菜を、大地直営のレストランで使用するなどを提案したことがあります。
残念ながら採用されませんでしたが、私も規格外野菜の活用法を考えていきたいと思いました。
獨協大学の「多様性野菜レスキュー隊」のみなさま、改めて考えるきっかけを与えてくれてありがとうございます。