伝統構法のお家
渡りあごや土塗壁、貫構法など魅力的な家づくりのひとつです。
私の友人にも伝統構法の家づくりしている方が何人かいます。
先日『伝統構法の家づくりであれば、人工的な化学物質などは使われていないですよね??』
というご質問をいただきました。
結論からお伝えします。
『設計者や工務店さんによります』
伝統構法を手がけている設計事務所さんや工務店さんの主な目的は、
【伝統的な技法・構法をつかって家を建てること】
であり
【職人さんの技術の継承】
などをうたっておられる方もおられます。
中には「昔ながらの自然素材を使用しているから安心です」と仰られる設計者の方や工務店さんもおられますが、人工的な化学物質はいまの家づくりの至るところに忍び込んでおります。
そもそも家づくりの目的が違いますので、設計者や工務店さんの考え、経験や知識により、【人工的な化学物質が使われているかどうか】は変わってきます。
また地震対策や土塗り壁の素材に対する課題もありますがここでは割愛します。
【私も伝統構法はひとつの理想と考えております】
が、こと人工的な化学物質や電磁波という視点ではやはり確認が必要です。
先日『国産小麦なら安心?安全?』というblogを書かせていただきましたが、
国産小麦だから安心と考えることは早急に過ぎるとお伝えさせていただきました。
外国産小麦=残留農薬の課題あり(ポストハーベスト)
だから国産小麦=安全
ではありません。
国産小麦でも農薬が使われている場合があります。
また無農薬だから安心か?と言われましたら麦類特有のかびの課題もあります。
国産小麦=安心・安全 ではなく、確認が必要です。
同じように「伝統構法の家づくりだから安心?安全?」とは一概には言えません。
こと人工的な化学物質や電磁波につきましては確認しましょう。
ひと・すまい・くらし一級建築士事務所