昨日、一昨日と『発達障害の原因と発症メカニズム』黒田洋一郎・木村黒田純子著の紹介をさせていただきました。
では住宅には農薬が使われているのでしょうか??
●合板のパンフレットを抜粋してみましょう
JAS防虫処理合板
防虫処理の合板は、南洋材合板等を食害するヒラタキクイムシの被害を防ぐため、昭和60年12月25日付農林水産省告示1861号にてJAS化されました。一般的な防虫処理方法には接着剤混入処理法(合板製造時の接着剤中に、薬剤を混入する方法で、薬剤は製品の接着層から単板へ浸透しています)があります。薬剤としては、シフェノトリン、ビフェントリン、フェニトロチオンが指定されています。
JAS防虫処理合板は、普通合板、構造用合板等の日本農林規格その他のJAS 規格に準拠して製造されるものであって、防虫処理合板の場合も各々の条件が満足されている上に、更に防虫性能を付与するものであります。又、薬剤もJAS規格にのっとって混入されており、安全性も高いです。
とのこと。
ただし上記にもありますように南洋材合板等を食害するヒラタキクイムシの被害を防ぐため、とありますね。合板には南洋材以外にも針葉樹合板や最近では国産の針葉樹(杉など)を使用した合板もつくられております。
針葉樹合板や国産の合板には防虫のための薬剤は混入されているのでしょうか?これにつきましてはみなさんで調べてみてください。
また上記にも書かれておりますが、これらは農林水産省が告示としてJAS認定している合板です。
●東京都健康安全研究センター
「室内を汚染している化学物質」
http://www.tokyo-eiken.go.jp/lb_kankyo/room/index-j/s1/
●神奈川県衛生研究所
「室内空気温泉対策に関する研究」
https://www.pref.kanagawa.jp/sys/eiken/004_chousa/141117_situnaikuukiosen.html
●上記のHPで掲載されている論文ですが、
1992横浜国立大環境研 「殺虫剤等による家屋内汚染の実態」
file:///C:/Users/user/Downloads/biest181009.pdf
●2003室内環境学会誌 「室内農薬汚染の指標 としてのハウスダス ト中残留殺虫剤調査」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/siej1998/6/1/6_1/_pdf
上記のように室内には人工化学物質が検出されています。
ただし、これらがすべて、みなさんの家の中に検出されているということではございません。
実態につきましては、みなさまご自身でご自宅の空気環境を測定してみることが必要です。
測定には信頼のおける測定会社に依頼することが必要です。
また測定物質の種類により、また測定ヶ所数により、費用は異なりますのでご注意ください。
事前に測定の費用を見積していただき、ご納得の上、測定をされることをおススメします。
また気温、湿度、天候、窓の開け閉めなどにより、数値は異なります。
このあたりも測定会社さまにご確認の上、測定をされることをおススメします。
お家の中、学校、オフィス、様々なところで、人工的な化学物質や農薬は使われているのか?
これらにつきましては、こちらからの一方的な情報提供ではなく、みなさんご自身で調べていただき、化学物質や農薬の有無、カラダやココロに与える影響の可能性をご自身で見極めていただきけましたら幸いです。
一番は子どもに対する影響です。ぜひみなさんで自分ごと、ご家族のこととして、感じていただけましたら幸いです。
ひと・すまい・くらし
新井 伸宏