私は建築士という仕事がら、職人さんたちとお話しする機会が多くあります。
私の周りの職人さんは腕は確かですし、人柄も良い方が多いです。
その中のひとり、とても気さくで、冗談ばかり言っている方がおられます。
お客様への言葉遣いも丁寧ですし、とても信頼できる職人さんです。
その方があるとき、冗談で、あることをお客様へお話をされました。
しかし、お客様はその言葉を真にうけてしまい、他の職人さんとの関係が一時怪しくなったことがありました。
私はあとからお客様から話を聞き、本人はもとより周りの職人さんたちに話を聞いた上で、お客様に誤解であること、職人さんは場を和ませようと冗談を言ったことを説明させていただきました。
その上でその職人さんに
プロフェッショナルな方の言葉は、お客様にとってはとてもチカラがあります。
ですので、冗談であっても、現場のこと(素材や構造について)、他の職人さんや他の会社も含めてマイナスに受け取られる可能性があること、については言わないようにしましょう、と話をしました。
その職人さんも自身の軽い気持ちで話された言葉が、トラブルになりかけたことを反省し、今後は肝に命じます、とのことでした。
かと言いまして、気さくな性格は改めなくていいですからね、とお伝えしました。
私は建築士ですので、私の言葉がどれだけの影響を及ぼす可能性があるか、とても考えます。
このブログにしましてもその意味でとても慎重に、かつ、誤解を招きそうな言い回しがある場合は、その都度、訂正しております。
たとえ、冗談であったとしても、自分自身の発言力は気をつけなければなりませんね。