…今お話ししたことは私の考えであり、遥か昔の事ですから、誰も知る人はいません
勿論、架空のファンタジーと思っていただいても結構です
その方が、読みやすいですよね
何? もう少し威厳を持ってしゃべれ? カミノ分けみたま?のふりをするなら? 日月神示みたいに?
わかったわかった、なんで文語文でしゃべらんならんのや、カミサマ?かて、現代文でしゃべりたいのや、
人間と仲良うしようと思ったら、今一番通じやすい言葉でしゃべった方がええやろが、なんでみなさんに読みにくい文語文にわざとせんならんのや…と、ホンモノの神様なら、おっしゃるやろな、
まあ、ええがな、わしはしがない、何者とも知れぬものやさかイ、ご要望?に合わせまっせ
できるだけな、…めんどくサイなぁ……
遥か昔にわしが訪れた時、仁和寺の鐘のようにうめくだけじゃった
だが、岡本天明が記述してくれ、傍の者が和訳してくれ、大いに感謝でござったぞ
これでいい?
…それから日が経ち月が経ち、人間の営みは栄え、又降ろしを繰り返し、戦乱もくぐり抜け新生日本はわしらの思う通りに復活してござった
イシヤの目論見も当てが外れてな、わしらの隠し味、じゃなかった天下御免の第二の御子は着々と人生を始め、御簾の向こうに隠されて、徳と神の意向を学ぶべく、日々無意識に研鑚を積んでおった
彼女の未知の力は封じられており、来たるべき時まで抑えられておったのじゃ
指導霊の導きにより悪徳者の苦しみを故意に体感させられ、精神的どん底を味わい、彼女は鳳凰の如く復活して参った
…それから日の出の勢いの如く昇るべく、丹田の封じを解かれ、様々な心霊的体験を積み、数十年後にはイシヤの最高導師と対立し、気の術で打ち勝つまでになった
…これぞ神の采配、天下の礎の始まりじゃ
皆の者、見ておろう 待っておろう
…後はそなた達人間が立ち上がり新しい世をこい願い奉り、力を合わせて光の世を造り上げる番じゃぞ
神は、2人の御子を使いこの世の癌であったサタン共を全て打ち祓った
人類は身魂磨きをして、井伊の直弼が討たれたようにならぬように、すなわち警告を受けていたにもかかわらず駕籠(かご)で出かけて危機に身をさらしたようにならぬように、
各自が慎重に世の動きを見、危険を避け、真実に身を捧げたまへ
これでいいか?
なんでわしが、最初に仁和寺の鐘の話したか、わかる?
今、書き手のヒヅキさんがネットで調べて気づいてくれた
…京都の仁和寺の梵鐘はな、全てが鐘楼の屋根と壁の中に取り込まれて囲まれ、外からは見えへん珍しい造りや
…そやさかい、中でうめくしかない、というたとえにわしが使うた
こんな事、いちいち知ってる人、いやへんで
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