こんばんは、hkです。
10月31日午後8時ごろに上り方面行の京王線特急電車の中で起きた事件。自分では死にきれないから他人を二人殺して死刑になりたいというのが動機。あまりにも自己中心的なことに怒りを覚えるとともに、ゲリラ的な犯行に恐れを抱いた方も多いでしょう。
今朝の紙面によると、特急全列車を対象に明大前駅から調布駅間での社内巡回や、朝夕のラッシュ時に全改札口での警備やホーム巡回を実施するそうです。
これで思い出したのが1995年3月に起きた地下鉄サリン事件。翌日から、利用していた電車では終点に着いて降車客を降ろすと、車掌さんが全車両の網棚を中心に不審物が残っていないかを確かめてから乗車側のドアを開けるようにしました。
あるとき、酔った客が新聞を網棚において降りようとしたら、初老の女性が注意をしました。すると酔客は半分きまり悪そうに新聞をとりつつ「あんた、オ〇ム?」と捨て台詞(ぜりふ)を残して去っていったのを覚えています。みんながピリピリしていたときです。
当時と比べると紙媒体を社内で読んでいる人が少なくなったせいもあり、網棚への放置はほとんどない気がします。ただ、車掌さんによる確認はいまはしていません。
また、駅に備えつけられていたゴミ箱も防犯上の問題から撤去されたでしょうか。これは家庭ごみの不正投棄防止の意味もあり、いまでも続いていますね。
航空機搭乗時のような厳格なチェックは現実的ではないと言われています。警備員の増強による巡回の強化とか、車内や構内の監視カメラの増設とかが有効なのでしょうが、お金がかかることも確かです。どこまで経費をかけて安全を確保するかは、鉄道事業者にとって悩ましいところでしょう。
では、われわれ乗客サイドは何ができるか、何をすべきか。事業者が発信する情報や対応方法に日ごろから注意を払っておく。そんなことくらいしか思い浮かばないのが悩ましいところです。