GWにちなみ、今日は特別企画をお届けします。ノンフィクションアワー、
「もう一つの4月29日」。去年の今頃、僕は悲しみの泥沼でもがいていました。「つまらなそう」って誰か言った? ま~、ちょっとお付き合いくださいよっ!
17年前、カリブ海の旅行から帰った満月の夜、目の大きいシルバー色の
子猫が我が家の前にうずくまっていた。9月の肌寒い夜だった。
一晩だけの約束で泊めてやった猫、ずうずうしくもそのまま住み着いて
しまった。名前を「カリビアンフルムーン」とした。通称「カリブ」。
(単純な名前の付け方で、ごめんなさいよっ!)
4月(去年)に入いってから、カリブの食欲が急に落ちた。病院に連れて
行くと、老人性腎不全だと言う。入院が必要と言われたが、その費用は1日
1万~1万5千円。とてもじゃないが、入院させてあげられる経済的余裕がない。
点滴の仕方を教わり、自宅治療をすることに。
その治療は治すためのものではなく、命を延ばすためのもの。
毎日点滴を打ちながら、いたずらに命を延ばすことが本当にカリブにとって
幸せなのか悩んだ。
カリブに尋ねてみた。「苦しくても生きて、僕と一緒にいたいかい?」
カリブは何も答えてはくれなかった。 僕は治療を続けるのを止めた。
そして去年の4月29日、カリブは天国に旅立った。
16年の歳月は、カリブをペットから娘へと変えていた。その娘を失った悲しみは
とても深く、GW期間中、人目を盗んでは泣いていた。
多くの友人から励ましの言葉、メールを貰い、やっと立ち直ることができたの
だった。
僕にとっての4月29日は、昨日の「楽しいイベントがある日」の他、悲しい
想い出の日でもある。ね~、ちょっとホロリと来ちゃったりした? しめしめ。
1年ぶりに、カリブが眠る墓に行ってきましたよ。
「アレッ!お墓へ行く道、わかんなくなっちゃった~。部長~」
「パパ~、そこを右に曲がって、トンネル抜けたら左ね」
墓に行くのは2度目なのに、方向感覚だけは素晴らしい奴である。
ps.皆さんのブログ拝見しましたが、コメを残せませんでした。
明日、改めてお邪魔いたします。